なぜdjにとって集客が大切なのか

クラブイベントを行う上で、最も大切なのは集客と言っても過言ではありません。クラブイベントを企画するオーガナイザー、dj、シンガー、ダンサー、そしてイベントに遊びに来るお客さんがいて、イベントは成り立ちます。
そのお客さんが多ければ多いほどイベントは盛り上がるので、djをはじめとしたそれぞれの出演者はイベントに向けて集客をします。そもそも、集客出来なければイベントは開催出来ませんし、企画側の収益も見込めません。
その中でも、djはイベントがスタートしてから終わるまで音楽を管理するため、djにとっても集客は一番のカギになります。また、自分のスキルやスタイルを知ってもらい、宣伝する為にも、集客は非常に大事なのです。
djクラブイベントに集客する方法

djがクラブイベントに集客する方法は様々です。また、スキルがある良いdjなのに、集客がなかなか出来ないジレンマを抱えるdjも中にはいると思います。
それだと何のためにdjをしているのか分かりませんし、djとして日々の練習の成果を多くの人に聴いて楽しんでほしいです。
そこで、djがどのようにしてクラブイベントに集客しているのか、集客方法や注意点などを紹介します。
クラブの規模やコンセプトを理解しておく
まず、クラブイベントの規模を把握することが大事です。クラブイベントをする箱の大きさを理解します。
100人以下の小さい箱なのか、200人以上や1000人以上入るような大箱でクラブイベントが行われるのか、それによっても集客する人数は変わってきます。
また、そのクラブイベントのコンセプトを理解しないと、集客は難しくなってきます。例えば、hiphop,r&bがメインのクラブイベントに、EDMやTranceが好きな人が遊びに来る確率は低いです。よほど出演者が有名ではない限り、興味がないジャンルのクラブイベントに遊びに行くお客さんは少ないと考えるべきです。
イベントの色や音楽ジャンルを理解した上で集客する必要があります。
イベンターとdjの意識の違いを知っておく
クラブイベントの主催者、主催する運営陣をイベンター、またはイベントオーガナイザーと言いますが、イベンターはイベンター、djはdjとして集客する必要があります。
イベンターとdj、クラブイベントを色々な方法で宣伝し集客することは同じなのですが、djは少しでも自分を売り込んで知ってもらう意識が大切です。
djとして自分のスキルを知ってもらう、自分の音楽を楽しんでもらうという意識がないと、集客する上で今後のイベントにも繋がりません。
ちなみに、イベンターは何人遊びに来たかを重要視しているので、集客を頑張れば頑張るほどイベンターに好かれ、次回からの待遇が良くなるかもしれません。
SNSや人脈を活用して集客する
クラブイベントで集客するにあたって、一番ポピュラーな方法がSNSや人脈の活用です。InstagramやTwitter、FacebookなどのSNSを活用してイベントの告知をしたり、友人や知り合いに直接連絡して告知します。その際、友人にも告知してもらうよう頼めると、さらなる集客が見込めます。
SNSを活用する場合は、一度だけではなく定期的に告知することが広く知ってもらう鍵になるはずです。Instagramのストーリー機能やTwitterをマメに更新して、告知漏れがないようにしましょう。
また、クラブやイベントに所属するレジデントdjの場合、週一回や二週に一回などの頻度で集客しなければいけません。さらに、クラブやイベンターからノルマを課せられる場合も多いです。出演するイベントが多ければ多いほど、集客がジレンマに感じてしまうのです。
一人で集客せず数人以上で集客する
クラブdjと言っても、一人で活動しているdjだけではありません。もちろん、プレイする時は一人ですが、チームで活動するdj達もいます。
その際はチームを掲げてSNS上や友人に告知、宣伝することが大切です。チームの名前が知れ渡れば、dj個人の名前も自然と知られていきます。これはdjに限らず、ダンサー、シンガーにも共通して言えることです。
チーム、個人、両方の名前が知られるのは集団で活動するメリットですが、チーム内で集客のノルマがある場合、それが悩みの種になりかねます。
また、出演者の中に知り合いがいれば、その知り合いと助け合って集客するのも一つの手です。共通の知り合いや繋がりそうな同業者をお互いで共有して、どんどん声をかけていきましょう。
djとしての知名度やスキルを上げる
djとしての知名度やスキルを上げて、クラブイベントに自然にお客さんが集まってくることが、一番理想的な集客方法です。
dj自ら集客する必要もありませんし、SNSでイベントの告知をするだけで済みます。有名なゲストdjはSNSで告知するだけの集客がほとんどのケースです。ここに達する為に、djは自分のスキルを磨き日々現場でプレイして、自らを売り込んでいるのです。
また、知名度を上げるだけならクラブdjに拘らず、バトルに出てみたり、自分のプレイをSNSにアップしてみるのもありです。YouTuberのヒカキンさんがビートボックス動画をアップして売れたように、可能性はあるかもしれません。
そこで、一旦初心にもどりdjの役割や基礎をもう一度おさらいするのも大切だと考えています。別の記事でdjの役割やスタイルを紹介しているので、合わせてご覧下さい。
dj以外の仕事で人脈を増やして集客する
dj以外に仕事をしている場合は、集客する際にその仕事の人脈も利用するべきです。dj1本で活動している人よりは、集客がグンと楽になるはずです。
特にファッションや音楽に敏感な美容師やアパレル、サービス業で働いている、もしくは働いている友人や知り合いがいると、集客の強い味方になってくれます。
dj以外に仕事をしてない場合は、そういった人脈を作ると今後クラブイベントで集客する際に有利になるかもしれません。
もしくは、自らがレコードショップやCDショップなど音楽関係の仕事に就くのも、クラブ関係者と繋がれる方法かもしれません。disc unionやManhattan Recordなどはdjや音楽好きが集まる場所なので、思い切って働いてみるのはどうでしょうか。
レジデントdjになってみる
クラブ関係者や先輩djなどに頼んで、レジデントdjとして活動し、人脈を増やすのも良いかもしれません。定期的にクラブイベントに出演出来るので、その分出会いはたくさんあります。
ただし、前述にあるようにレジデントdjの場合はクラブ側から集客のノルマを課せられる場合が多いので、自分が出演する日は何が何でもノルマをクリアして、レジデントdjを続けれるようにしましょう。
気持ちをつかんでお客さんをキープ
djとしてのスキルを上げたり、SNSや友人を活用することも大事ですが、クラブdjをするなら”人的スキル”がかなり大事になってきます。djやダンサー、シンガーは何よりも人と人との繋がりが大切で、色々な繋がりやコネクションがあるからこそ活動の場が広がりますし、集客にも繋がります。
ルックスが良かったり、お洒落でオーラがあるだけでもお客さんをキープ出来る場合もありますし、ナンパが上手で人たらしな性格がクラブイベントの集客では立派なスキルになります。
チームで動いているdjはナンパが仕事、みたいな風潮もありました。それくらい積極的にお客さんに絡むことが大事なのです。
出番ではなく、フロアにいる時は遊びに来ているお客さんに気さくに話しかけたり、お酒を奢ってあげたりして距離を縮めることが大切です。
人柄やセンスを見せて支持を得る
人的スキルと似ていますが、djのスキルを身に付けるとともに、人柄の良さや人望があるdjを目指すことが大事です。
興味がないクラブイベントや音楽ジャンルでも、「あいつのイベントなら」と言ってくれるお客さんがいれば集客が助かりますし、そう言ってもらえることが何より嬉しいです。実際、スキルがある人よりスキルがなくても人望が厚いdjが集客出来ているケースが結構あります。
スキルとは違って人柄の良さや人望は勝手に付いてくるものではないので、クラブでの振る舞いやお客さんや出演者との接し方も意識しましょう。
人柄が良くお客さんがついてくれば、dj以外にイベンターやオーガナイザーなどの仕事も視野に入れることが出来ますし、活動の幅が広がります。
芸能人をブッキング
アンダーグラウンドで活躍する有名なdjやシンガーをゲストで招いても十分な集客に繋がりますが、芸能界にコネクションがあったり知り合いに芸能人がいたら、思い切って出演を依頼してみるのもいいかもしれません。
芸能人の中でも金子賢さんやレイザーラモンHGさん、ふかわりょうさんなどはクラブdjをされています。多少出演料は弾むかもしれませんが、それ以上に見返りがあるはずです。
プロのdjとしてやっていきたいのならば、彼らのようなプロ意識も学びたいところです。
お店にフライヤーを設置してもらう
記事中に何度も書いてあるように、今の時代WEB上やSNSでの告知が主流ですが、紙媒体での告知もまだまだ侮れません。
お洒落なカフェや服屋など、若者が集まるところにイベントのフライヤーを設置してもらえば集客には効果的です。
特に最近はインスタ映えを狙ってお洒落なスポットに足を運ぶ若者が多いですし、そういった場所を集客のターゲットにするのもありです。
また、フライヤーを設置してもらうお店の人ともちょっとした知り合いになれますし、上手くいけば店員さんがイベントに興味を示してくれるかもしれません。
他のイベントに足を運ぶ
色々な集客方法を試してもなかなか上手くいかない場合、他のイベントに足を運んで調査してみるといいと思います。
クラブの規模や客層、どんな音楽をかけているのか、出演するdjを検索して調べる、出番が終わった後のお客さんへの振る舞いなど、研究してみましょう。
そして、他のイベントに遊びに行くとしたら、有名なアーティストのLIVEやdjがゲストに来るクラブイベントに行くと良いと思います。お客さんも多いですし、何かと出会いがあるはずです。
遊びに行ったついでに出演者やお客さんと仲良くなって連絡先を交換出来れば、一石二鳥です。
時にはドリンク代などのサービスも
何度も遊びに来てくれている友人や知り合いには、1ドリンクサービスやゲストを取るなどサービスをしてあげましょう。
毎回お金を払って遊びに来てくれているわけですから、たまにはそれくらいのサービスはするべきです。
そういった気遣いが次回に繋がりますし、お客さんがお客さんを呼んでくれるようになります。
ただ、ゲストを取る場合はイベンターやオーガナイザーと要相談です。片っ端からゲストを取ってしまうとイベントの収益になりませんし、次もその次も、となりかねません。
アフターケアも忘れずに
クラブイベントに呼んで、終わったらおしまいでは意味がありません。djとして自分を知ってもらいたい、売り込みたいのなら、自分が呼んで来てもらったお客さんには何かしらのお礼をしましょう。
イベントが終わった後にお礼の連絡をしたり、イベント中にドリンクを奢るなど、形は何でもいいのでリピーターに繋げる努力も大切です。
他の出演者にも同様で、何気ない「ありがとうございました」や「お疲れ様でした」が、他のイベンターやオーガナイザーに紹介してくれるキッカケになるかもしれません。
印象を良くする為にも、そういったアフターケアは怠らないように気をつけましょう。
街頭やクラブ近くでビラ配り
あまり現実的な集客方法ではありませんが、どうしても集客しなければいけない時は、街頭でフライヤーやドリンクチケットを配るやり方もあります。よく渋谷センター街の入り口でクラブのスタッフがフライヤーを配って勧誘してる、あの光景です。
ただ、ビラ配りをする時はクラブや自治体の許可を得ないと条例違反になる場合がありますので、きちんとルールを守り、トラブルは避けましょう。
幅広い人付き合い
結局は、友人や知り合いが多く幅広い繋がりを持つことが、集客では最重要になります。中には変なプライドが邪魔して友人関係を築かない、線引きをしているdjもいるのではないでしょうか。
クラブdjで成功する為に余計なプライドは捨てて、一回喋ったら友達ぐらいの勢いで友人を増やしていきましょう。自分次第で人はついてきます。
まとめ

djがクラブイベントに集客する方法はたくさんありますが、繋がりを出来るだけ増やして人望の厚いdjになるのが集客する最短ルートだと思います。
スキルや人気で集客するのは相当な努力が必要ですし、まずは友人を増やすことからスタートです。
これからdjを始めようと思っている人は、この記事を読んで集客の参考にしてください。