DJを独学でやりたい!初心者の練習方法・テクニック・教本

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DJを独学ではじめる方法とは

大好きな音楽を聴いていると、そのうち盛り上げる側にまわりたいという考えが芽生えがちです。楽器の演奏方法を覚えてバンド活動をはじめることもできますが、初心者の場合はDJのほうが1人でもできるというメリットがあります。独学でDJテクニックを身につけるために初心者が最初にするべきことは基礎知識を固めることです。

まずはDJについて基礎知識を固めよう

ひとくちにDJといってもさまざまなスタイルがあります。ざっくり分類すると「クラブDJとバトルDJ」あるいは「アナログDJとデジタルDJ(CDJ・PCDJ)」という対比が可能です。例えばクラブDJ(フェスDJ)のカルヴィン・ハリスは、おもにCDJという機材を使うデジタルDJになります。Creepy Nuts(クリーピーナッツ)のDJ松永さんはアナログレコード(ビニール、バイナル)を使ってDJスキルを競うバトルDJです。

自宅でホームパーティーを楽しむ場合は「ホームDJ」とも呼ばれます。その際にどのようなスタイルを選ぶのかによって、機材ややり方が変わってくるということです。このように初心者が独学でDJになるためにはまず基礎知識を固める必要があります。こちらにDJの役割やスタイルなどを簡単にまとめた記事があるので、ぜひご参照ください。

初心者がDJを独学でする練習方法とは

さまざまなスタイルがあるDJですが、今回はすべての基礎となるアナログDJについて解説します。独学でDJになるためにはひたすら練習することが近道です。初心者にとっては動画と教本がお手本になります。まずは動画で「つなぎ・スクラッチ・ループ・ビートジャグリング」の練習方法とテクニックを見ていきましょう。

つなぎの独学の練習方法とテクニック

どのような選曲をしてどのような流れでセットリストを組むのかはすべてのDJにあてはまる課題です。その次に曲と曲の「つなぎ」(ミックス)のテクニックが必要となります。まずは曲と曲の「テンポ合わせ」を行い、オーソドックスな「フェードイン・フェードアウト」でつなぐのか、あるいは「カットイン・カットアウト」にするのか、このあたりが基本です。

テンポ合わせ

曲と曲をつなぐ際、前後の曲の速さが違っているとスムーズな流れになりません。そのため曲の速さ、すなわちテンポ(BPM)を合わせる「テンポ合わせ」が必要になります。ちなみにBPM(Beats Per Minute)とは1分間あたりの拍(ビート)の数のことです。手動で合わせる、シンク(Sync、同期)機能を使う、PC画面でBPMをそろえるという3通りの方法があります。

フェードイン・フェードアウト

曲の終わりに音量を少しずつ下げることを「フェードアウト」、曲のはじまりに音量を少しずつ上げることを「フェードイン」といいます。音量を調節するつまみ「フェーダー」を使って、今かけている曲をフェードアウトしながら、次の曲をフェードインするベーシックなつなぎの方法です。

カットイン・カットアウト

今かけている曲をばっさり切ることを「カットアウト」、次の曲をいきなりかけることを「カットイン」といいます。このように音量を少しずつ下げたり上げたりせず、一気に曲を切り替えるつなぎの方法が「カットイン・カットアウト」です。ヘッドホンでモニターして、次の曲のかけたい箇所の「頭出し」をしておきます。

スクラッチの独学の練習方法とテクニック

ひとまず曲と曲をつなぐことができるようになると、初心者が次に試したいDJテクニックは「スクラッチ」。「ひっかく・こする」という意味のとおり、レコードを動かすDJらしい技です。「ベイビ-・フォワード・バックワード・スライス・チョップ・チャープ・フレア・トランスフォーマー・ドラッグス」という9種類のスクラッチについて見ていきます。

ベイビースクラッチ

「ベイビースクラッチ」はレコードを前後に動かすことによって「キュッキュッ」という音を出す技です。「音の途中」からスクラッチをしても快音にならないため、予め「音のはじまり」を見つけておきます。やり方は「フェーダーをONにする→レコードを前後に動かす→フェーダーをOFFにする→音のはじまりに戻す」の繰り返しです。音のはじまりに戻す音をあえて入れたいときはフェーダーをONのままにします。

フォワードスクラッチ

レコードを前に動かすときだけフェーダーをONにして音を聴かせる技が「フォワードスクラッチ」です。レコードを後ろに動かすときはフェーダーをOFFにするので音が鳴りません。音のはじまりを見つけ、基本的に左手でレコードを操作し右手でフェーダーを動かす点は「ベイビースクラッチ」と同じです。

バックワードスクラッチ

「フォワードスクラッチ」とは逆に、レコードを後ろに動かすときだけフェーダーをONにして音を聴かせる技が「バックワードスクラッチ」です。他の技と併用することが多く、音のはじまりを気にすることなくどこからでもスタートできます。

スライススクラッチ

レコードを前に動かすときフェーダーをONにし、レコードを後ろに動かすときフェーダーをOFFにする技が「スライススクラッチ」です。左手のレコードと右手のフェーダーの動きが連動するようになっています。

チョップスクラッチ

「チョップスクラッチ」別名「スタブスクラッチ」も初心者がぜひとも覚えたい技の1つになります。レコードを前に動かすと同時にフェーダーをチョップする(一瞬だけONにして素早くOFFに戻す)という方法です。「ベイビースクラッチ」との合わせ技としてよく使用されます。

チャープスクラッチ

鳥や虫の鳴き声を意味する「チャープスクラッチ」。レコードを前に動かすときフェーダーをOFFにし、レコードを後ろに動かすときフェーダーをONにするという素早い技です。「スライススクラッチ」とは逆のパターンで、左手のレコードと右手のフェーダーが連動するように動かします。

フレアスクラッチ

朝顔のように大きく波打つ広がりや太陽の閃光を意味する「フレアスクラッチ」。「ワカワカ」という特徴的な音を出します。ワンクリックのほかツークリック、スリークリックもありますが、まずは「ワンクリックフレア」が初心者向け。レコードを前後に動かすとき、それぞれフェーダーを1回ずつON・OFFにする技です。

トランスフォーマースクラッチ

「トランスフォーマースクラッチ」はレコードを前後に動かしながら、フェーダーのON・OFFを細かく繰り返すことによって音を変化させる技です。他の技と併用するとDJテクニックの幅が広がります。

ドラッグススクラッチ

引きずるという意味の「ドラッグススクラッチ」。レコードに手をつけたまま前に引きずるように動かす際、フェーダーをONにして、そのままレコードをゆっくり止める技です。繰り返すときはフェーダーをOFFにして、音のはじまりの「頭出し」に戻します。

ループの独学の練習方法とテクニック

「つなぎ」(ミックス)と「スクラッチ」をマスターしたら、次に初心者が覚えたい技は「2枚使い」です。レコードを2枚使う技という意味ですが、基本的には「ビートジャグリング」のことを表します。

その「ビートジャグリング」をする前に覚えておきたい2枚使いの技が「ループ」です。同じ曲のレコードを2枚使い、同じフレーズをループします。初心者はまず8拍(ビート)ずつループしたあと4拍ずつループする方法を身につけましょう。

1拍ループ

「8拍ループ」や「4拍ループ」ができるようになったら「1拍ループ」に挑戦します。右手でレコードを1拍回してフェーダーを切り替え、左手でレコードを1拍回してフェーダーを切り替えるという技です。

半拍ずらし

8拍ループ、4拍ループ、1拍ループのいずれでも、1枚のレコードを回している間にもう1枚のレコードを「音の頭」に戻す必要があります。2枚とも「頭出し」をすることで同じ拍のループが続く流れです。その際、左の1枚だけ「音の頭」に戻さずレコードを手で止めておき、フェーダーを半拍だけ切り替えてつなぐ技が「半拍ずらし」になります。

1拍ループから半拍ずらし

「1拍ループ」と「半拍ずらし」がそれぞれできるようになったら、両方を組み合わせます。「1拍ループ」と「半拍ずらし」の間にスクラッチを入れると「音の頭」に戻す時間ができるので、つながりがスムーズです。

ビートジャグリングの独学の練習方法とテクニック

複数の道具を投げて受け取る曲芸のように、同じ曲の2枚のレコードを使ってビート(拍)をジャグリングする技が「ビートジャグリング」です。いろいろなやり方があるものの、とくに決まった名前はついていません。

「4分の4拍子」で「8分音符が8つ」の8ビートの場合、シンバルのハイハットは「チッ」が8回です。「ドッタン・ドッタン」というドラムビートだと、1拍目と5拍目の「ド」でキック(バスドラム)、3拍目と7拍目の「タン」でスネア(スネアドラム)を鳴らします。このキック・スネア・ハイハットを自在に組み合わせる方法が「ビートジャグリング」です。

ビートジャグリング1

8ビートには「ドッタン・ドドタン」というドラムビートもあります。このうち「ドタン」を使ったビートジャグリングの方法です。ベイビースクラッチでスネアの音を入れると「チキ」という音になります。「ドン・チキ・タン・ドン・ドン・ドタン」という新たなビートパターンも可能です。

ビートジャグリング2

「ドッタン」というビートをジャグリングする方法その1。右のレコードで「ド」、左のレコードで「ドッタン」を鳴らす「ドドッタン」が基本です。それを組み合わせて「ドドッタン・ドッタ・ドッタン」にするなどのアレンジがあります。

ビートジャグリング3

続いて「ドッタン」のジャグリングその2です。「ド」のキックのあと「タン」のスネアが続きますが、そこまでレコードを前に動かしてから「音のはじまり」までレコードを後ろに戻します。ベイビースクラッチのような動きをすることで「ドッタン」と「ドッタン」の逆再生っぽい音を鳴らせる点がポイントです。

ビートジャグリング4

スネアの「タン」とキックの「ドン」を合わせた「タンドン」というビートをジャグリングする方法です。左のレコードで、スネアの「タン」を「音のはじまり」にしてキックの「ドン」でベイビースクラッチをする、「タンドン」と鳴らしてから「音のはじまり」までレコードを戻すという2パターンがあります。右のレコードは普通に音を鳴らし、組み合わせるのがコツです。

ジャグリングのタイミング1

ジャグリングをするタイミングは、キック・スネア・ハイハットのどれかで同じ音が続いているときがおすすめです。

ジャグリングのタイミング2

キック・スネア・ハイハットで同じ音が続いているとき、ジャグリングすることによって4ビートから8ビートへ、8ビートから16ビートへと音数を増やすことができます。

音数を増やす

音数を増やしたい場合は、右のレコードを普通に鳴らし、左のレコードでスネアの「タン」というビートをフォワードスクラッチやバックワードスクラッチ、チャープスクラッチなどで足します。「タンタン」だけでなく「タタン」などの変化を加えることも可能です。

ビートダウン

ジャグリングによって、曲のテンポ(BPM)そのものを遅くする方法が「ビートダウン」です。

初心者がDJを独学でするための教本

独学でDJテクニックを身につけたい場合、動画と併せて活用したいのが教本です。

DJがわかる・できる本

おすすめのDJ教本1冊目は「DJがわかる・できる本」。機材の説明やセッティング方法から、つなぎやスクラッチのやり方、CDJの使い方、DJデビューの方法まで、初心者のためになる情報が詰まっています。

DJの教科書

「DJの教科書」は機材の選び方やつなぎの方法など、初心者向けにわかりやすく書かれた教本です。

目で見て確認 DJリアルテクニック

「目で見て確認 DJリアルテクニック」を読むと、DJのテクニックについて詳しくなります。

最新版DJリアル・テクニック

アナログレコードはもちろんCDやMP3でDJをする方法も詳しく解説されている教本が「最新版DJリアル・テクニック」です。

DJ 宮島 – DJテクニック講座

スクラッチの名手として知られるDJ 宮島さんによる「DJテクニック講座」も初心者に役立ちます。

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