- DJ remixとは?
- DJ remixの作り方
- 参考になる洋楽DJ remixおすすめ曲
- Avicii「Levels’ Skrillex Remix」
- Nadia Ali – Pressure (Alesso Remix)
- Rusko – Hold On (Sub Focus Remix)
- Humate – Love Stimulation (Paul van Dyk’s Love Club Mix)
- Lykke Li – I Follow Rivers (The Magician Remix)
- Swedish House Mafia – Save The World (Zedd Remix)
- Reflekt – Need To Feel Love (deadmau5 remix)
- Tiesto – Flight 643 (Laidback Luke Remix)
- Benny Benassi – Cinema (Skrillex Remix)
- Yeah Yeah Yeahs – Heads Will Roll (A-Trak Remix)
- Disclosure – You & Me (Flume Remix)
- Marvin Gaye – Sexual Healing (Kygo Remix)
- Blue Foundation – Eyes On Fire (Zeds Dead Remix)
- Tiesto – I Will Be Here (Wolfgang Gartner Remix)
- まとめ
DJ remixとは?

日本ではremixはトラックをすべて差し替えオリジナルのメロディを作ることがremixだと思っている人が多いのですが、海外では少し違うだけでもremixと呼ばれているのです。
元々ある音源にオリジナルのメロディをつけ、トラックをすべて差し替えるものがremixなのではなく、例えば、生演奏のトラックのドラムやスネアは手打ちですが、それをMIDIのようなもので調整するのも立派なremixです。
remixの意味
remixとは、改めてmixing(ミキシング)をし直すということから、mixに再度を意味する接頭語であるre-がついたものです。
つまり、元の音源に上書きして保存し、名前をつければすべてremixになるということです。
dj remixの特徴
dj remixの特徴を簡単にいうと
- イントロが違う
- トラックが違う
- FTが違う
などがあげられます。
トラックを差し替える以外は、現場の雰囲気や思い付きなどで作れてしまうものでもあります。そのため「新たなメロディが追加されていないからremixじゃない」ということにはなりません。
海外のプロデューサーでもこの手法はよくあるremix方法で、remixはオリジナルが作れなければできないと思っていた方も簡単にremixできるのではないでしょうか。「パクリ」でなければ音楽は基本的に自由に作り自由に演奏できるものです。作り方ももちろん基本的には自由です。
クオリティなどあまり最初から考えず、とにかく作っていくことが大切です。自分が作りたい、remixしてみたいと思うものからどんどん作っていきましょう。
DJ remixの作り方

自由にremixを作ればいいと言われても、基本的な作り方がわからなければ、何がわからないのかもわからないという状況に陥ってしまうでしょう。
そこで基本的なremixの作り方を解説していきます。
①remixの完成後のイメージをつくる
どんなものを作るにしても、完成形のイメージがなければ作ることはできません。どんな曲調にしていくのか、曲のテンポ(BPM)はどれくらいにするかなどイメージを膨らませ、remixの完成イメージを作ります。
②BPM(テンポ)を確認しておく
原曲のBPMのままでremixしていくのか、同じBPMにするのか、どちらにせよ原曲のBPMは調べておく必要があります。
間違ったBPMでremixしてしまうとリズムが合わなくなってしまい曲全体のクオリティーが下がってしまいます。
③曲のキーを確認する
BPMを調べたら原曲のキーを調べておきます。原曲のキーとは違ったキーで作るにしても間違ったキーでremixすると、BPM同様に曲全体に違和感が生じクオリティーも下がってしまいます。
わからない場合には、ネットで「曲名 Key」で検索するとわかります。
④コード進行を調べる
コード進行は原曲と同じではなくても良いですが、remix初心者の方は同じコード進行を使っていけば間違いありません。
ステム内にコード進行のMIDIがあればそのまま使えます。また自分でコード進行を調べることもできます。
⑤ インストを作る
remixをしたい曲のボーカルを抽出します。この時インストがないと抽出精度が下がります。ノイズが多くremixの難易度も上がってしまいます。
本格的なremix作業はここがスタートと言ってよいでしょう。remixしたい曲のボーカルデータをベースにしてインストを作成していきます。いくつかテクニックが必要となるので、記載していきましょう。
1. マッシュアップ(Mashup)をする
マッシュアップは2つ以上の曲から、片方の曲からはボーカルトラックを、もう片方の曲からは伴奏トラックを取り出し、それらを元々あった曲のように合わせミックスして重ねていく方法です。
ブートレグとも呼ばれています。
2.リハーモナイズ
リハーモナイズはコード進行を変える作業をいいます。原曲のボーカルに合わせ、原曲とは異なるコード進行を作っていきます。
コード進行を変えただけでもまるで違う曲になったかのように聞こえるので、remixでも新鮮な印象を与えることができます。
3.原曲になかったパートを自分で作る
ほぼ作曲と同じ作業になります。
ボーカルに合わせてコード進行を使い、原曲にないパート部分を作っていきます。
参考になる洋楽DJ remixおすすめ曲

dj remixの作り方を簡単に解説しましたが、原曲から生まれるremixのお手本になる洋楽dj remixを聞くと参考になること間違いなしです。
参考になる洋楽dj remixをご紹介します。
Avicii「Levels’ Skrillex Remix」
【タイトル】Avicii ‘Levels’ Skrillex Remix [FULL]
スウェーデンの音楽プロデューサーAvicii(アヴィーチー)の名曲である「Levels」はSkrilles(スクリレックス)がremixしています。
原曲Levelsのremixではなく原曲の雰囲気がほのかに感じられる別の曲として聴けるほど、スクリレックスのアグレッシブ感が満載となっています。
Nadia Ali – Pressure (Alesso Remix)
【タイトル】Nadia Ali, Starkillers & Alex Kenji – Pressure (Alesso Remix)
パキスタン系アメリカ人シンガーのNadia Aliの曲をスウェーデンのDJであるAlessoがremix。この曲はEDMが全盛期である2011年に発表されました。
プログレッシブな原曲をビッグルームサウンドトラックにremixしたこの曲は爆発的にヒットし、このremixからAlessoのファンになった人も多数います。
いろいろなジャンルの曲を作り出すAlessoですが、もともとはプログレッシブハウスが専門でした。近年はまたプログレッシブハウスも作っているようです。
Rusko – Hold On (Sub Focus Remix)
【タイトル】Rusko – Hold On (Sub Focus Remix) [Official Full Screen]
このremixは2012年にイギリス出身のDJであるSub FocusがMad Decentからリリース。2012年前後は、RuskoやFluxなどのアーティストや「UKF Music」などのレーベルがダブステップなどの盛り上がりに貢献したといえるでしょう。
Humate – Love Stimulation (Paul van Dyk’s Love Club Mix)
【タイトル】Humate – Love Stimulation (Paul van Dyk’s Love Club Mix)
ドイツ出身のDJ、Paul van Dyk’sが2012年にリリースされた同じくドイツのトランスプロデューサーであるHumateのLove Stimulationをremixしました。
トランスミュージックが全盛期に制作されたremixで、不朽の名作といわれるほどのremixになっています。
Lykke Li – I Follow Rivers (The Magician Remix)
【タイトル】LYKKE LI – I FOLLOW RIVERS (The Magician Remix)
The MagicianがremixしたLYKKE LIのI FOLLOW RIVERSはキャッチーなフックで歌いやすいことから今でもなおいろいろなDJのセットで使われる名曲です。
もともとはThe Magicianはベルギー出身のデュオでしたが、現在はAeroplaneのみで活動。このremixは2010年にソロになった翌年リリースされています。
Swedish House Mafia – Save The World (Zedd Remix)
【タイトル】Swedish House Mafia – Save The World (Zedd Remix)
2010年、2011年にあらゆるフェスで使われまくったremixです。Swedish House Mafiaの名曲をremixしたのがダンスミュージック界では欠かせないといわれるほど世界的に有名な ロシア出身の DJ、Zeddです。
Zeddの魅力はステージでのDJだけではなく、楽器演奏もできるところです。まさに音楽のために生まれてきた人と思わせられます。
Reflekt – Need To Feel Love (deadmau5 remix)
【タイトル】Reflekt ft Deadmau5 – Need To Feel Loved
様々なアーティストをディスり、喧嘩王とまで言われるほどEDM界では毒舌が知られているDeadmau5がremixしたのがReflektのNeed To Feel Loveです。この曲はdeadmau5自身の曲であるThe Reward Is Cheeseとミックスさせたremixです。
スローダウンな曲ですが、自分の曲と様々なアーティストをディスってきたDeadmau5が他のアーティストとremixさせているのが大きなポイント。かっこいいremixなのでぜひチェックしてください。
Tiesto – Flight 643 (Laidback Luke Remix)
【タイトル】Tiesto – Flight 643 (Laidback Luke Remix)
オランダ出身の DJで音楽プロデューサーであるLaidback Luke (レイドバック ルーク)はダンスミュージック界のスーパースターともいわれています。
そのLaidback LukeがremixしたTiestoのFlight 643はTiestoが初めて世界的にヒットした曲です。KL643という飛行機に乗り大西洋を横断している間に作った曲です。Laidback Lukeの手によってトランスからエレクトロなクラブ音楽へと生まれ変わりました。
Benny Benassi – Cinema (Skrillex Remix)
【タイトル】Benny Benassi ft. Gary Go – Cinema (Skrillex Remix)
こちらもスカリレックスによるremixです。2011年に発表されたBenny Benassi ft. Gary Goを初め、このremixや2010年に発表したScary Monsters and Nice Spiritesでスカリレックスはアメリカのメインストリームにベースミュージックの浸透をさせたのです。
Yeah Yeah Yeahs – Heads Will Roll (A-Trak Remix)
【タイトル】Yeah Yeah Yeahs – Heads Will Roll (A-Trak remix)
A-Trakは天才ターンテーブリスとの名声を欲しいままにしている伝説のDJです。10代のころDMCのワールドチャンピオンとなり、世界3大タイトルであるDMC、ITF、Vestaxをすべて制覇し5つのワールドチャンピオンシップで優勝を果たしたDJです。
バトルDJを引退した後もプロデュースでも高い才能を発揮しています。このYeah Yeah Yeahのremixも名曲の1つで、EDMを聴かない人たちの間でさえもA-Trakの名前は知られています。
Disclosure – You & Me (Flume Remix)
【タイトル】Disclosure – You & Me (Flume Remix)
Flumeはグラミー賞の「最優秀ダンス、エレクトロニックアルバム部門」を受賞したオーストラリア出身のアーティストです。Whtat So Notというユニットの脱退、ソロ活動を本格的にスタートし、アメリカでは非常に人気の高いDJです。
DisclosureのYou&Meをremixし、一気に知名度が高くなりました。その独特な音楽はTRAPやフューチャーベースの要素を取り入れながらR&Bのゆるやかなボーカルがミックスされているものが多く、浮遊感のある曲になっているものが多いです。
Marvin Gaye – Sexual Healing (Kygo Remix)
Kygo(カイゴ)といえばトロピカルハウスです。Marvin Gayeの曲であるSexual Healingを日本でも人気絶大なノルウェー出身のDJ、音楽プロデューサーであるKygoがremixしました。
常夏ではなく北欧ノルウェー出身のKygoが繰り出す常夏サウンドなトロピカルハウスはビーチやプールサイドにカクテルを片手に寝ころびながら聴きたいサウンドです。その立役者がKygoです。
そのご機嫌な音楽をぜひお楽しみください。
Blue Foundation – Eyes On Fire (Zeds Dead Remix)
【タイトル】Blue Foundation – Eyes On Fire (Zeds Dead Remix)
10年以上も前に発表されたZeds Dead(ゼッズ・デッド)によるBlue FoundationのEyes On Fireのremixです。この曲はYoutubeで公開され、UKF Dubstepのバイラルヒットさせた曲で現在でも1億4000万回以上再生されています。
Zeds Deadはカナダ出身のデュオで活動歴も2009年頃からダンスミュージックのプロデュースを始めたというのだから驚きですね。
Tiesto – I Will Be Here (Wolfgang Gartner Remix)
【タイトル】Tiesto – I Will Be Here (Wolfgang Gartner Remix)
Tiestoはジャンルを超え、「Tiësto」という世界的ブランドを確立しているアーティストでありティエストです。グラミー賞にノミネート、さまざまなMTVアワードの受賞、そして2004年のアテネオリンピックでは開催式で数億人を前に演奏。マダム・タッソー館に殿堂入りなど、輝かしいキャリアを持っています。
そのTiestoのI Will Be Hereをremixしたのがアメリカ出身のDJであるWolf Gartnerです。このremixも人気が高く、大きな話題となりました。
まとめ

dj remixの特徴や基本的な作り方を解説しました。参考になる洋楽dj remixを参考に、remixにぜひトライしてみてください。
何もない真っ白な状態から作るわけではなく、もともとあった素材に対してオリジナルレシピを加え自分の音楽にしていく作業がremixと考えればよいのではないでしょうか。
自分の好きな音楽、好きなフレーズをさらに自分だったらこう味付けしたいとイメージしながらのremix作業はとても楽しいものでしょう。