Don Diablo(ドン・ディアブロ)とは

今や押しも押されもせぬFuture House(フューチャー・ハウス)の代表的DJとなったDon Diablo(ドン・ディアブロ)。
Tchami(チャミ)やOliver Heldens(オリバー・ヘルデンス)などシーンを席巻するDJと肩を並べる存在のDon Diabloですが、メロディアスなサウンドでfuture house、EMD初心者でも入っていきやすいのが特徴的です。
そんな人気future house DJのDon Diablo(ドン・ディアブロ)ですが、彼についての簡単なプロフィールを紹介していこうと思います。
Don Diablo(ドン・ディアブロ)のプロフィール
Don Diablo(ドン・ディアブロ、本名:Don Pepijn Schipper ドン・ピピン・シッパー)は、ダンス大国であるオランダはクーバーデン出身のfuture House DJです。1980年2月27日に生を受け、15歳の頃にはすでに曲をプロデュースし、レコード会社との契約に至り頭角を現しています。
また、Don Diablo(ドン・ディアブロ)の父親の亡くなる直前に遺した言葉によって彼の人生観は形成され、人生の残り時間は限られたものであると若くして達観し、自分自身の人生を歩もうと決意したそうです。
そして、その決心後はまるでシンデレラストーリーのようにDon Diablo(ドン・ディアブロ)のfuture House DJキャリアが形成されていきます。
2005年:自身のレーベルSellout Sessisを始動。Kelis、Alex Clare、Example、Dragonette、Tiestoと言ったミュージシャンのアルバム/トラックメイクを行い、「Hooligans」、「Animale」、「Blow」と言った世界的なヒットを飛ばし、真瞬く間にDon Diablo(ドン・ディアブロ)の名を轟かせました。
2010年:EDMブームのさなか、ビックレーベルであるSpinin’Records、Protocol、Axtone、Size等から相次いでアルバム等の作品のリリース。
2014年:新たなレーベル「HEXAGON」を自ら設立し、楽曲のみならずアパレルなども展開。そしてそこでリリースされたアルバム曲「Make Me Feel Better」によってBeatportチャート1位を2週間以上キープというセールスを記録し、DJとしての地位を確立。
2015年:EDMのニューウェーブfuture Houseを代表するDJとなり、EDMの特徴的なサウンドとキャッチャーさを兼ね備えた楽曲をリリースし続けています。
また、最近では仮想通貨のHEXAGONIA (ヘクサゴニア)や新レーベル「future(フューチャー)」の立ち上げを行ったりと新たな動きを見せており、future Houseの枠に囚われない、まさに「未来」的要素を持つのがDon Diabloと言うことが出来るでしょう。
バットマン:アーカム・ビギンズのテーマを手がける
Don Diablo – Origins
PS3、XBOX360、WiiU、PC等で発売されたバットマン:アーカム・ビギンズの公式テーマもDon Diablo(ドン・ディアブロ)が手掛けています。2013年頃リリースの楽曲となっており、現在のfuture houseサウンドよりもプログレッシブハウス、ビッグルームハウスに近い印象を受けます。
しかし、バットマンの世界観に近いダークでグルーヴィーな曲調の中にも、Diablo(ドン・ディアブロ)の特徴であるゴリゴリのベースラインを感じさせるので、現在の鱗片を感じることも出来ます。
Don Diablo(ドン・ディアブロ)のSNSが面白くて大人気
Don Diablo(ドン・ディアブロ)はDJプレイで人々を熱狂させる反面で、TwitterやFacebookに投稿する画像でも人気を博しています。DJプレー中のブースの中から撮影した写真を投稿するのですが、その手には常に想像の斜め上の「何か」を持っており笑わせてくれます。
また、それ以外にも自身の立ち上げたレーベル「future」を体現するかのように、未来感のあるカラフルな画像も多く投稿されており、どれも目を引きます。気になる方はDon Diablo(ドン・ディアブロ)のSNSをチェックしてみては如何でしょうか。
なお、ユニークな側面を持っているDon Diablo(ドン・ディアブロ)ですが、実はジャーナリストの学士号を取得しており、インテリな側面も持ち合わせているDJでもあります。
慈善活動にも積極的なDJ
future houseの代表的DJのとして成功しているDon Diablo(ドン・ディアブロ)ですが、その成功の裏で慈善活動も積極的に行ってます。「Dance4Life」と呼ばれる、エイズを広めない活動を行っている団体に自ら出向き、アンバサダーに就任した過去もあります。
また、自身の立ち上げたレーベル「Hexagon」においても、ELECTRIC FAMILYとDon Diabloの名義でブレスレットを販売し、1本購入することでアーティストが希望する慈善団体に1ドルが寄付されるチャリティなども行っています。
日本を含め世界中にチャリティの輪を広げたいというDon Diablo(ドン・ディアブロ)の思いが込められているので、アルバム等の楽曲の購入と合わせて、彼の活動に賛同してみては如何でしょうか。
Don Diablo(ドン・ディアブロ)のおすすめ曲

2019年にアルバム「future」を引っさげて日本に来日しました。現在の日本への来日は予定されていませんが、Don Diablo(ドン・ディアブロ)がよくセットに入れる定番曲とおすすめ曲を紹介していきたいと思います。
Don Diablo-Momentum
Don Diablo-Momentum
まず紹介するのは、Don Diablo-Momentumです。2017年にリリースされた同名のアルバムに収録されており、Fatboy Slimのキラーチューン「Right Here, Right Now」をサンプリングしています。
なお、私見ですがDon DiabloはMr.ビッグビートことfatboy slim(に似ていると思います。ダンサブルでポップさやキャッチャーさを兼ね備えた楽曲が多く、ダンスミュージックに詳しくない人でも聴きやすいという共通点があります。
Right Here, Right Now by Fatboy Slim
Don Diablo–Tonight
Don Diablo–Tonight
2016年にDon Diablo(ドン・ディアブロ)がSpinnin’/Upriseからリリースした楽曲です。ハウスビートとリズムシンセ織りなす特徴的なドロップが印象的な楽曲です。クラブやフェスでの人気曲の一つとなっており、ダンサブルでポップな仕上がりとなっています。
個人的にはUnderworldに似た印象を受けた楽曲でした。
Don Diablo-save a little love
Don Diablo-save a little love
「save a little love」は2017年にリリースされた楽曲で、同年に行われた東京・新木場「ageHa」15周年カウントダウンパーティーに来日際にもプレイされています。
楽曲もさることながら、MVに登場する美人ダンサーのキレッキレのダンスとアニメが相まっておしゃれな仕上がりになっています。
かなりキャッチャーなので、女性受けもいいfuture houseの楽曲と言えるでしょう。
Don Diablo–On My Mind
Don Diablo–On My Mind
「On My Mind」は2015年にリリースされた楽曲で、Don Diablo(ドン・ディアブロ)自身も「Ultra Music Festival」「Tomorrowland」等でもセットリストに入れるほどヘビープレイされている楽曲です。
「save a little love」ほど甘くなく、Don Diablo(ドン・ディアブロ)の標榜するfuture houseの王道と言った感じでしょうか。
ドロップのオリエンタルなビートが万人受けしそうで、ダンスクラシックを彷彿とさせます。
また、日本に来日した際にもプレイされています。
Don Diablo feat. Emeni–Universe
Don Diablo feat. Emeni–Universe
2015年にSpinnin’ Deepからリリースされた楽曲で、Emeni(スウェーデンのシンガーソングライター)とのコラボ曲です。疾走感のあるビートが特徴的な楽曲で、フェスやクラブでビックヒットを記録しました。
車のBGMにすると、色々と捗りそうな曲のように感じます。
Don Diablo feat. Maluca–My Window
Don Diablo feat. Maluca–My Window
2015年にリリースされた楽曲で、Wrecking Crew Orchestra(日本のダンスユニット)がMVでダンスを担当したことでも話題になりました。
MVと相まって楽曲自体もダークな印象を受けますが、Don Diablo(ドン・ディアブロ)の特徴であるポップでキャッチャーなfuture houseに仕上がっているので、聞いて踊れる楽曲となっています。
chainsmokers & coldplay – something just like this (don diablo remix)
chainsmokers & coldplay – something just like this (don diablo remix)
chainsmokers & coldplay – something just like this (don diablo remix)は、2017年にリリースされた楽曲で、chainsmokers(チェインスモーカーズ)とcoldplay(コールドプレイ)のコラボ曲です。
Don Diablo(ドン・ディアブロ)はRemixを担当しており、future house感満載の楽曲に仕上がっているので、元ネタがしっかりと踊れる曲となっているのは、さすがDon Diablo(ドン・ディアブロ)と言えるでしょう。
また、MVの冒頭でDTMを触っている事を見ると、主にPCで楽曲を作成しているのでしょう。
Don Diablo(ドン・ディアブロ)のライブパフォーマンス
Don Diablo Live At Untold 2019
上のYou Tubeの動画は、ルーマニアで行われた「Untold Festival」の模様です。動画のサムネでDon Diablo(ドン・ディアブロ)が謎の人形をもっており、おちゃらけた印象を持つかも知れませんが、ライブパフォーマンスは圧巻。
巨大ディスプレイとDon Diablo(ドン・ディアブロ)のプレイするfuture houseがシンクロし、音と映像でより陶酔感を煽ります。また、セットリストの殆どがDon Diablo(ドン・ディアブロ)のオリジナル、またはRemixした楽曲が採用されており、日本に来日した際の楽曲も含まれているので、彼のフェスに行った人ならば感動を禁じえないはずです。
Don Diablo(ドン・ディアブロ)の来日予定
Halycon-Henry Hartley/Danny Olson
※Don Diablo(ドン・ディアブロ)の新レーベル「future」から初めてリリースされた楽曲。
Don Diablo(ドン・ディアブロ)の来日予定は、2020年1月現在で決まっておりません。2019年にアルバム「future」を引っさげて新木場ageHaに来日したのが最も最近で、今後の予定は未定となっています。
また、「Ultra Music Festival」を開催している運営チーム「Ultra Singapore」と揉めた過去もあり、Don Diablo(ドン・ディアブロ)が今後「Ultra」に参加しない事を表明したので、来日の機会は以前よりも少なくなるかも知れません。
ただし、新レーベル「future」を立ち上げた事によって、従来の踊れるfuture houseから人の心に響くよりメロディアスな楽曲の提供を行うと表明しているので、何らかの形で来日する可能性もあります。
いずれにしても、Don Diablo(ドン・ディアブロ)の新しい活動に注目していきたいものです。