DJとは何なのか!DJの役割・スタイル・必要機材を詳しく紹介!

DJ機材

そもそも『DJ』とは何なのか

『DJ』とはDisc Jockeyの略称で、場の空気を読んだ選曲や、新しい音楽を提供する仕事のことです。

また既存曲を用いながら、速さやフレーズをループさせるなどの手法で新しい価値観を生み出すなどのアーティスティックな側面もあります。

またこれまで注目されてこなかった楽曲もDJの選曲によって流行するなど、アーティストにとってもプロモーションの一端を担ってもらえるなどの側面もあり、音楽流行の中心的存在であるとも言えます。

DJは何をしているの?

よくDJと言えば、レコード盤を前後に擦るスクラッチの動作、片耳をヘッドホンに当てるなどの仕草で形容されますが、それは「曲の速度などを調節してスムースに次の曲へと切り替えるような技術」を切り取ったシーンです。

本質的にはフロアの様子を注視しながら盛り上がりやクールダウンなどを調整して音楽を提供する作業を行っています。

具体的には以下の4つの作業がメインです。
 

  • 曲をかける
  • 曲をミックスする
  • 曲をアレンジする
  • 曲を作る

ひとつずつ細かく説明します。

曲をかける

一つ目の作業は、イベントやクラブで曲をかけることです。

プレイしたい曲を所有している必要があり、購入した曲の中から楽曲を選択します。

所有する曲数の分だけ引き出しも増えることとなり、アナログDJの場合はレコード盤に針を落とす、CDJなどのデジタル機材の場合は再生ボタンを押すことによって曲をかけます。

このタイミング一つを切り取っても非常に奥深く、現場に慣れないうちは緊張や勇気を伴う最初の作業ともなります。

曲をミックスする

曲をかけた後は、次の曲へと繋げるために準備を行う作業です。

繋げ方としては「カットイン」と「ミックス」の2通りがあります。

カットインは、次の曲の繋げたい場所へと一気に切り替えること。

ミックスは、曲のBPM(テンポ)を前後で揃えることで、違和感なく次の曲へと移行させることです。

徐々に曲を変化させることによってフロアの空気感を保ちやすく、多くのDJが多用する技術となっています。

曲をアレンジする

既存曲をアレンジしながらプレイすることで、DJ自身の個性を演出します。

PCDJの普及によってアレンジの敷居も下がり、エフェクターを用いながらアレンジする操作も簡単にできるようになりました。

インストゥルメンタルのトラックに対して、全く別のアカペラを載せるなどのアレンジをリアルタイムで行うことや、曲の一部分をループさせたり、二枚使いと呼ばれる手法で音楽を再構築させることで新しい音楽性を演出することも可能です。

これらの手腕やセンスもまたDJの魅力の一つとなっています。

曲を作る

多くのDJは自身でDTM(DeskTop Music)を用いて、楽曲製作もこなしています。

楽曲の知識が豊富なことや、どういった曲であればフロアで映えるか、といった現場面で熟知している方が空気感に合う曲を提供できるからです。

また、既存曲のみに頼らず、自身の持ち曲としてプレイできることは強みとなるため、精力的なDJほど積極的に楽曲製作に参戦します。

セルフプロモーションも可能となる点や、曲作りを通じて楽曲全体への理解度が深まるなど、利点が多いのです。

現在ではプリセットやキットも多数存在しているため楽曲製作のハードル自体がかなり下がっています。

DJのスタイル

一括りにDJと言ってもスタイルは多種多様。

あなた自身の音楽性にあったフィールドを選択できるかが重要となってきます。

大きな場所で大勢を踊らせたい、小さなバーで好きな音楽を身近な人と共有したい、有名アーティストのバックDJとして支える仕事がしたい、などのDJの形も人それぞれです。

ここからは、各スタイルを説明していきます。

クラブDJ

週末、若者を中心にナイトシーンを盛り上げるのがクラブDJです。

クラブDJの幅も非常に広く客層によって、DJ自身のスタイルやかける楽曲を変更します。

例えば、イベントによって、US TOP40などのメジャーな音楽が好まれるイベント、ディスコミュージックなどののプレイが好まれる現場など、内容が異なるのです。

一言でクラブDJと言えども音楽性や客層にもかなりの幅があり、それぞれ好みのフィールドによって棲み分けされています。

バックDJ

クラブ系シンガーやヒップホップアーティスト、ダンサーなどのバックであらかじめ決められたセットリストに沿ってトラックを流すDJです。

サポート役として失敗できないポジションで責任もあり、大御所アーティストのバックDJは有名となるため、自身が主体となった活動にも影響するという意味でも重要な立ち位置となっています。

誠実に仕事をこなす真面目さや、臨機応変に対応できる現場力が必要となるサウンドコントロールのプロとも言えます。

パーティーDJ

パーティーDJは、盛り上がることに特化したパーティーなどにおいて、アッパーな選曲で高揚感を高めていくスタイルのDJです。

アップテンポなエレクトロやキャッチーなボーカル楽曲を用いてフロアのテンションを高めていくため、ミスチョイスできない緊迫感などもあり、見た目以上に難しいDJのスタイルとなっています。

場の空気をしっかりと掴むスキルが必要となります。

フェスDJ

フェスDJは、野外フェスティバルを中心とした開放感あるシーンでのDJのことです。

ダンスミュージックに特化した音楽を軸に盛り上げて行きます。

フェスで映える低音を強調した音楽のチョイスや、屋外での機材対策など屋内とは違った専門的な知識や経験が必要となり、クラブとは違った難しさがあるのです。

青天時は爽快感も大きなものがあり、クラブDJとしての経験値や素養が必要になります。

DJの種類

今やDJが用いるサウンドフォーマットや機材も多岐に渡っており、アナログレコードを用いたDJからコントローラーを用いたPCDJなど様々なアプローチが存在します。

それぞれにメリットやデメリットがある中で、自分のスタイルや音楽的趣向にあったものを選択することが重要です。

それ次第でモチベーションにも差がつき、今後継続できるかどうかが決まってきます。

アナログDJ

アナログDJは、レコード、バイナルと呼ばれる円盤メディアを用いてDJするスタイルで、最も初期のDJの形態として知られています。

1曲に対する価格比率がデジタルに比べて高くなっているため、好きな音楽のみを抽出して選択していきます。

プレイ自体に安定感が生まれやすく、針やカートリッジと言った細部へのこだわりで好みの音質を出して行けることも魅力です。

レコードの溝を読み取る方式で発生する独特のノイズが、レコード愛好家に好まれている側面もあります。

アナログDJのメリット

オリジナル盤と呼ばれる初期プレスのレコードは非常に音質が良く、太さや温かさのあるサウンドが持ち味となっています。

またPCと比較して電気系統のトラブルも少ないことや、針を落としてからの曲鳴りのラグが少ないことが利点となっています。

レコード愛好家や音楽ファンからも一目置かれる存在感もあり、現在でも一定数のアナログDJが活躍しています。

アナログDJのデメリット

プレイ中は振動に弱く、レコードが消耗していた際などは特に音飛びが起こりやすいことが弱点です。

また1曲辺りも高価で、物理的に重量感もあるため持ち運びの不便さもデメリット。

曲の選択肢としても、運べる枚数分だけの選択肢が持ち曲となるため、対応できる楽曲の幅としても限られてきます。

欲しい曲がレコードにプレスされていないとプレイできないことも大きなデメリットです。

CDJ

年々進化を続けているCDJの機材は、抜群の安定感と高音質のアウトプットで多くのDJやクラブが使用しています。

最近はUSBメモリーからの直接コントロールも可能となっていることから、安定感を必要とされる現場においては最も重宝されているツールです。

さらに最新機器のデジタルデータでの再生は他を圧倒するサウンドクオリティーで場を演出します。

CD自体の需要は減少傾向にありつつも、機材としてのポテンシャルの高で優位に立っているスタイルです。

CDJのメリット

CDJは、ミスを起こしにくい安定感のある機材としても優秀で、USBメモリーが導入できることによって移動時に最も軽量で済ませられる点が最大のメリットです。

画面も年々見やすい物へとアップデートされており、慣れれば簡単に楽曲をチョイスできます。

実はスクラッチコントロールも可能で、アナログのような操作感でプレイすることも可能です。

CDJのデメリット

機材自体が高価な点と、センシティブなため壊れやすいという弱点があります。

現場でも水濡れなどの故障が多く、修理費も高いため使用には注意が必要。

機材自体を持ち運ぶ際も慎重さが必要となっており、特にCD盤面が傷ついていた、CD-Rへの書き込みを失敗していて楽曲が途中で止まった、などのトラブルも多いのも事実です。

PCDJ

PCDJは、PCを用いてインターフェース・コントロール媒体を利用するDJスタイルです。

現代DJの多くが採用しています。

PCに保存している楽曲を自由にチョイスし、アナログやCDJ、専用コントローラー、PC単体から直でアウトプットできることなどから、選択できる幅の広さでも人気を集めています。

大容量のメディアに音楽を保存できることが出来るので、楽曲数も他より持ち運ぶことが出来るのが特徴となっており、気軽に始めることのできるスタイルとしてDJ自体の裾野を広げました。

PCDJのメリット

視覚的にも分かりやすい波形の表示が最大のメリットです。

流したいポイントなどにマーキングしてスピード感のある展開でプレイすることができます。

また、プレイリストを普段使用している楽曲管理ソフトからそのまま利用できるため、準備も行いやすいのもメリット。

多様なジャンルが必要となるシーンにおいては必須なツールとも言える「扱いやすさ」がメリットとなっています。

PCDJのデメリット

前提としてパソコンを扱える知識がないと語彙を理解することが厳しい点がデメリットです。

コンピューター用語や設定などもある程度の予備知識が必要となり、PCから音を出力する構造への理解も重要となります。

PC自体のトラブルにも依存しやすくなっており、常にメンテナンスを必要とする点でも繊細な操作が必要とされます。

予備としての音源を準備しておく必要があるなどの対策も欠かせない点がデメリットです。

DJのジャンル

DJは、どのような音楽ジャンルを軸に表現していくかによって活躍できるシーンが変化します。

特定のジャンルに特化したDJや、オールジャンル型など様々なスタイルがあり、自分に向いていることや趣向に合わせて、機材やスタイル・場所を選択していくことが重要です。

方向性を定めることで周囲に対してもアプローチしやすく、また周囲からも求められやすくなります。

ここからはDJのジャンルについてお伝えします。

EDM

世界的に活動していきたい、フェスで有名になりたい、盛り上げたい、などで人気が高いのがEDMです。

Electro Dance Musicの略称となっており、デジタルミュージック全般でダンサブルな音楽のことを意味します。

先進的なサウンド感でパーティーを牽引していく現在のDJの主流ともなっている音楽です。

競争率も高くなっているため新規参入の場合は工夫が必要となります。
 

REGGAE(レゲエ)

世界中で根強い人気を誇るのが、レゲエサウンドのDJです。

Deejayと表記されることが多く、重厚なサウンドシステムをクラブにそのまま運び込みます。

他のジャンルとは一線を画す独特のカルチャーが成立しているのが魅力的。

マイクを使ったパフォーマンスも多く、ミックスする技術とは違ったパフォーマンス性が必要となっています。

CDJを用いたバックスピンを多用し、何度もイントロやサビを繰り返すなどのプレイスタイルが特徴的です。

ポップス

歌の入ったポピュラーな楽曲を中心に盛り上げて行くDJのジャンルです。

年齢層に合った選曲が必須となっており、皆が知っているような分かりやすさで盛り上げて行くのが特徴です。

常に最適解を提供し続ける必要があるため、見た目よりもシビア。

ジャンルならではの知識やセンスが必要です。

中でも「選曲」が重要視されるため、曲順なども含めてコモンセンスが必要なスタイルとなっています。

R&B

クラブのピークタイム以外での時間帯、バー、ラウンジなどのDJで重宝されるのがR&BスタイルのDJです。

安定感のある繋ぎ方やプレイセンスが必須となっており、スタンダードなDJスタイルとしてもマスターしておきたいジャンルとなっています。

ヒップホップと並んでクラブで人気の高いジャンルとなっており、テンションの振り幅も大きく付けられるため比較的プレイしやすいジャンルとなっています。

ハウスミュージック

根強い人気を誇るハウスミュージックのDJは、初心者から玄人まで虜にする導入のしやすさと奥深さがあります。

一定のテンポを継続してプレイすることで陶酔感を発生させることが特徴で、ハウスDJには正確に曲と曲を繋げるテクニックが重要となります。

世界的にも流行のスタイルとして一定しており、オシャレな雰囲気のイベントにおいても多くプレイされている音楽ジャンルです。

DJの始め方

DJは、人とのつながりが重要となります。

お気に入りのDJと話をする、クラブのオーナーと話をするなどのきっかけから現場で始めて行くことが大多数の入り口となっています。

プレイしたい楽曲、現場で必要になる機材を揃えながら、人とのつながりを増やしていくことがDJになる確実な方法です。

プレイの善し悪しと同じくらい集客面も重要視されているシーンなので、共通の趣向を持ったコミュニティーを早い段階で形成しておくことが望ましいですよ。

必要機材

アナログDJ

アナログDJの場合は、ターンテーブル2台、DJミキサー、カートリッジ、ヘッドホン、スピーカー、オーディオケーブルが必要となります。

最低ランクでも10万円〜20万円程度が必要です。
 

CDJ

CDJの場合は、CDJ2台、DJミキサー、ヘッドホン、スピーカー、オーディオケーブルが必要となります。

20万円〜40万円ほどは必要です。

PCDJ

PCDJの場合は、PC、インターフェース、オーディオケーブル、USBケーブル、ヘッドホン、スピーカーが必要となり、コントロールに関しては上記2種類か、専用コントローラーが必要になってきます。

PCを除けば5万円程度でも始めることは可能ですが、より良い機材を求めれば15万円以上は必要になってきます。

クラブに機材が常設されている場合はDJミキサーとターンテーブル、CDJは持ち運ばなくてもよいことがほとんどです。

自分が出演したい場所の機材なども事前にチェックしておくと安心です。

初心者におすすめの機材

初心者におすすめなのは、DJコントローラーを用いたPCDJです。

CDJ2台とDJミキサーが一体型となっているタイプとなっており、PCさえあればすぐに始められるのが利点となっています。

また、コントローラー自体が1万円台から3万円ほどで比較的始めやすい金額です。

「高価な機材を揃えても夢中になれなかった」といった話もよくあるので、まずDJコントローラーから始めてみて、そこから本格的に取り組むならアナログ操作に移行する、CDJコントロールにしてみる、などの選択肢がおすすめ。

またDJソフト自体もフリーソフトのSeratoが主流となっているため価格面でも安価で導入しやすくなっています。

DJの練習方法

DJの練習としてはまず「頭出し」という作業が最初です。

曲の一拍目をしっかりと出す、ということが基礎となっており、ミックスにおいてもまず頭出しの精度が重要となります。

頭出しが出来るようになれば次は「曲のテンポ合わせ」を練習しましょう。

最近のPCDJではオートでテンポを合わせる機能が付いているソフトもありますので初心者にも使いやすくなっています。

現在はDJスクールも充実しており、また動画で教則も見られるようになっていますので、ミックスについては他の人を参考にしながら練習することで上達につながりますよ。

DJミックス、ミックスCDと言った音源も参考にすると、どういった繋ぎ方が自然か、どういった流れだと飽きずに聴けるか、など勉強することもできます。

まとめ

DJとは、主役でもあり裏方でもありながら、フロアのオーディエンスと一体感を味わうことができる、夢のある存在です。

仕事として生活していくとなると、幅広い選曲センスや技術だけでなく知名度や自身の楽曲を手がけるなども必要となってきますが、趣味で始める分には現在はかなり敷居も下がっているので、興味のある方はこの機会に始めてみてはいかがでしょうか。

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