デボラ・デ・ルカ(Deborah De Luca)とは
デボラ・デ・ルカ(Deborah De Luca)は、イタリアのDJ・テクノプロデューサーです。
容姿端麗なDJとして知られ、世界中のフェスで活躍しています。ファッション学校に通っていたこともあり、その着こなしには女性からも注目されています。もちろん実力も並大抵ではなく、DJプレイや独特の楽曲は話題を集めています。
プロフィール
1980年、イタリアのナポリに生まれました。フェイスブックのフォロワーは100万人を超える大人気DJです。
彼女の音楽は、その美貌からは想像もできないほどにダークなテクノです。基本的にはシンプルでミニマルな曲作りで、ポップさの少ないクラブユースな楽曲です。随所にラテン要素が感じられるのも特徴でしょうか。
彼女のホームページでも「現在の音楽やファッションの一部ではない」と明記されるような、独特の個性を持った楽曲を作り続けています。
大規模フェスでプレイされるアッパーなEDMに比べると、地味な印象を持たれるかもしれません。しかし、反復されるリズムやメロディに耳を澄まし、徐々にその世界に入り込んでいけばその魅力が分かるはずです。
※ミニマル : 同じようなメロディやリズムパターンなどが反復すること。
デボラ・デ・ルカ(Deborah De Luca)が手掛ける「テクノ」とは
テクノ(Techno)とは、シンセサイザーやドラムマシンなどの音色を特徴としたダンスミュージック。一小節に4回バスドラムを均等に配置する「4つ打ち」が、多くの場合特徴的です。
似たようなジャンルにハウス(House)がありますが、テクノは無機質であったり電子的な要素の多さ、重さや暗さなどが特徴的で、ハウスはソウルフルな要素やヴォーカル、軽快な印象などが特徴的です。
どちらのジャンルも現在までに多くの解釈で構成され、簡単には判別できないものとなりました。デボラ・デ・ルカのテクノはより暗さやディープさを推し進めたもので、分類するならばダークテクノ(Dark Techno)やディープテクノ(Deep Techno)などでしょうか。
デボラ・デ・ルカの下積み時代
10代の頃に北イタリアのモデナに移り住み、高校でファッションの勉強を始めました。しばらくの間ウェイトレスとして働き、数多くのナイトクラブでダンサーとして活動する内に、音楽を作ることに情熱を見出しました。
すぐに故郷のナポリに戻ると、DJ・プロデューサーのジュゼッペ・セナモ(Giuseppe Cennamo)に出会い、2013年3月に「Sola_mente Records」というレーベルを立ち上げました。
デボラ・デ・ルカ(Deborah De Luca)の人気曲10選
デボラ・デ・ルカの音楽性は独特のものですが、決して聞きづらいわけではなく、むしろシンプルでわかりやすいと言えます。そのディープな楽曲を存分に楽しんでください。
「I GO OUT」
【タイトル】I GO OUT – Deborah De Luca
ダークでミニマルな、彼女の良さが詰まったテクノです。無機質な世界観を感じさせられ、聞いている内にその世界に引きずり込まれるような陶酔感があります。
デボラ・デ・ルカのYouTube上で最も再生されている曲で、彼女の代表曲と言っても過言ではないでしょう。
「Sleeping without you」
【タイトル】Sleeping without you – Deborah De Luca
ダークでミニマル、そして凄まじい陶酔感。デボラ・デ・ルカの特徴であり、最大の魅力であるこれらの要素がふんだんに味わえます。
「あなた無しで眠る」という悲しい意味を持つタイトルですが、その瞬間のダークな感覚が伝わってくるようです。
「BAD MORNING」
【タイトル】BAD MORNING – Deborah De Luca
「BAD MORNING」と、これまた憂鬱なタイトル。シンプルな曲作りは前2曲と変わりませんが、細かな違いでそれぞれ違ったダークな世界観を作り出しており、彼女の実力を感じさせられます。
残響を生み出すエフェクトが効果的に使われ、より深い世界にトリップしていきそうになります。
「DEEP INSIDE ME」
【タイトル】”DEEP INSIDE ME” – Deborah De Luca
デボラ・デ・ルカが最もお気に入りのトラック、そしておそらく最も有名な曲だとインタビューで語った曲です。デボラ・デ・ルカらしいディープな世界観を始め、リリカルなメロディが印象に残ります。
お気に入りと話す理由は、この曲が決定的なプロダクションの瞬間であったことと、まるで自分の魂の一部のように出来上がったトラックであるからだそうです。そう語るに恥じない素晴らしい一曲でしょう。
「BAD GUY」
【タイトル】BAD GUY – Billie Eilish (Deborah De Luca edit)
2001年にアメリカに生まれた若手実力派シンガー、ビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)の「BAD GUY」をデボラ・デ・ルカがリミックスした曲です。
原曲もダウナーな曲ではあるのですが、ポップな要素を排除して出来上がったこのリミックスは、デボラ・デ・ルカらしいダークさを損なわない一曲に仕上がっています。
ちなみにビリー・アイリッシュはモデルとしても活動していて、ファッションに精通するデボラ・デ・ルカは共鳴するなにかを感じたのかもしれません。
「SOMETHING」
【タイトル】SOMETHING – Deborah De Luca (Official Video)
こちらの曲でも存分にダークな世界を楽しめます。ミュージックビデオでは彼女の踊りが見られます。抜群のプロポーション、美しくも儚げな表情に思わずドキドキしてしまうでしょう。
「MADAMA BLU」
【タイトル】MADAMA BLU – Deborah De Luca Remix (Franco Ricciardi)
イタリアの歌手、フランコ・リッチャルディ(Franco Ricciardi)の「MADAMA BLU」のリミックス。深く響くようなバスドラムが印象的で、暗い雰囲気のボーカルと相まって陶酔感があります。
原曲もダークな世界観の曲ですが、このリミックスとはまた違った感じであり、完全にデボラ・デ・ルカの世界観に落とし込む実力に感心します。
「I MISS YOU」
【タイトル】I MISS YOU – Deborah De Luca
迫りくるようなベース、独特の軽い音がするパーカッションが特徴的な一曲です。使われているボーカルサンプルは、日本でも一部の界隈では定番のもの。馴染みのある方もいるかもしれません。
そこまでダークに寄っていない楽曲で、軽快な印象すら受けます。キャッチーな面もあり、これまでの曲が好みに合わなかった方でも聞きやすいかもしれません。
「ON MY SKIN」
【タイトル】ON MY SKIN – Deborah De Luca
幻想的な雰囲気のある曲です。ディープな楽曲ではあるものの、ブレイクからの開放で一気に気持ちのいい気分になります。
※ブレイク : break=休憩が示すとおり、リズムなどが停止する曲の場面。
「stronger than me」
【タイトル】”stronger than me” DEBORAH DE LUCA EDIT (Official Music Video) 2012
27歳という若さで亡くなったイギリスのソウルミュージシャン、エイミー・ワインハウス(Amy Winehouse)の「stronger than me」のリミックスです。
原曲はおしゃれでジャジーな名曲ですが、まったく印象の違ったテクノに仕上げています。骨太なビートが特徴でしょうか。ミュージックビデオはセクシーなカットが満載な必見の内容。
デボラ・デ・ルカ(Deborah De Luca)のライブパフォーマンス
楽曲だけでなく、世界中で人気を得ているDJプレイにも目を通してみましょう。ライブパフォーマンスにおいても、ダークな世界観は変わらずのままです。
「PALACE」
【タイトル】Deborah De Luca @ PALACE – Siofok, Hungary / July 2017
ハンガリーのシオーフォクでのプレイ。美貌だけでなく、ダークな楽曲で観客を熱狂させる実力派のDJです。
「Château de Chambord for Cercle」
【タイトル】Deborah de Luca @ Château de Chambord for Cercle
フランスのシャンボール城でのプレイ。DJと観光を同時にプロモーションした、非日常体験を提供する「Cercle」による企画です。
この動画は記事投稿時点の2019年12月現在において、YouTube再生回数2000万回を目前にした人気動画です。
デボラ・デ・ルカ(Deborah De Luca)の来日予定
2019年12月現在のところ、デボラ・デ・ルカの来日予定はありません。しかし、世界を飛び回る人気DJですので、今後日本でもお目にかかるチャンスは存分にあることでしょう。
以下のサイトから今後のイベント日程が確認できます。
https://jp.residentadvisor.net/dj/deborahdeluca
まとめ
今回はイタリアの人気DJデボラ・デ・ルカについてご紹介しました。
ダークでディープなテクノでフロアを沸かせる美人DJ。これからもその人気はますます加速していくでしょう。今後の活動も要チェックです。