EDMのTRAP(トラップ)とは?ルーツ/人気アーティスト/おすすめ曲

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EDMのトラップ(TRAP)とは

EDMが爆発的なブームを起こしてから数年。EDMフェスでヘッドライナー達が流し始め、今では中心的なジャンルの一つとなったトラップ。

重低音が体を震わすベース、癖になるハイハットロールとスネアの連打が特徴的で、世界最大級の規模を誇るEDMフェスのTomorrowlandではトラップ専用ステージが設けられるほど。

2011年以降にEDMと融合

元々トラップはヒップホップのサブジャンルでした。2011年頃からEDMのプロデューサーらがトラップに目を付け始め、2013年にEDM界のトップ級プロデューサー、DJ Snake(DJスネーク)が世に放ったトラップが大ヒット。世界中にその余波が広がり、現在までにその人気を確立しています。

ダブステップとの関係性

Dubstep(ダブステップ)は、リバーブの深くかかったドラム、1拍目と3拍目に強調されるバスドラム、まばらなリズムパターン、そして近年は唸るような強烈なベース、ワブルベースといった特徴が見られるジャンルです。

リズムのノリ方が似ていて親和性がよく、トラップとダブステップは一緒にプレイされることも多いです。また、ダブステップの代表的なミュージシャンのSkrillex(スクリレックス)は、トラップ寄りのサウンドが見られる楽曲を発表するようになりました。

トラップのルーツはヒップホップ?

先程も少し触れたとおり、元々はヒップホップのサブジャンルだったのです。トラップは、ヒップホップ用語で「コカインの密売所」を表すスラングであり、名前の由来となっています。

EDMのトラップと同じく、ハイハット・ロールや重低音ベースが特徴的です。そのサウンドは中毒的と形容されることがあり、まさに「コカインの密売所」という訳です。

そのような中毒的なサウンドはEDMのトラップに継承され、数多くのトラップ中毒なリスナーを生み出しています。

EDMのトラップ(TRAP)の特徴

トラップにはいくつかの共通する要素があり、それを覚えておくだけで、楽曲を聞いた瞬間にトラップだと分かるようになります。

簡単に3つの要素をご紹介していますので、是非参考にしてみてください。

重厚なベース

是非一度、EDMフェスなどに行って体感してもらいたいのがそのベース。超強烈な重低音が体中を震わせてくれます。それだけでエンターテイメントとして成立するのではないか、という程です。

Roland社のTR-808などの、ドラムマシンで作られたサブベースを使うことが多いです。「ブゥーーン」という響く音が特徴的です。

連打されるスネア

ドラムセットの中で、最も音抜けがよいドラムのスネアドラム。「パンッ」という音を想像していただければと思います。基本的に後述のハイハットとキックの間を埋めるように配置されますが、スネアを高速で連打することもあり印象に残ります。

ハイハット・ロール

そして、リズムセクションの中で最も特徴的なのがハイハット。ハイハットは、「チッ」と高音でなるドラムセットの金物の一種。そのハイハットを高速、もしくは超高速で連打するのがトラップ最大の特徴でしょう。

やや狂気的ともいえるその連打は、一度聞いたら必ず耳に残り、トラップを聞くたびに癖になっていくこと間違いなしでしょう。

EDMのトラップ(TRAP)の人気アーティスト/おすすめ曲13選

トラップについていくつか説明をしてきましたが、百聞は一見にしかず、実際に聞いてみることが一番理解を深める方法であります。特に、ハイハット・ロールと重厚なベースの絡みが生み出す独特のノリは、聞いてみることでよく理解できると思います。

人気のアーティストとその代表曲やおすすめ曲をご紹介していますので、気になったものを聞いてみてください。

NGHTMRE(ナイトメア)

トラップの代表的なアーティストの一人、NGHTMRE(ナイトメア)。アメリカのロサンゼルスに拠点を置くDJです。

17歳からRemixを手掛けるようになり、18歳からはオリジナル楽曲も発表しています。それを見たイギリスのRockforce Recordsが彼に目を付け、更に活動が本格化していきます。
 

「Street」

NGHTMRE – Street

【タイトル】NGHTMRE – Street

この曲はダブステップのアーティストとして最も有名なSkrillex(スクリレックス)が、2015年に巨大EDMフェスのUltra Mianiでプレイし、NGHTMREの名を世界に広げる要因となった一曲。

NGHTMREの特徴として、音への好奇心やこだわりが強く、身の回りにある家具を叩いた音などを楽曲に使用することが挙げられます。この曲でも、ドロップで聞こえるあまり聞きなれないパーカッションが印象的です。

※ドロップ : 楽曲の一般的にサビに当たる部分。

「Touch」

NGHTMRE – Touch (Official Full Stream)

【タイトル】NGHTMRE – Touch (Official Full Stream)

トラップらしい中毒性がありながら、メロウなボーカルが素晴らしい味を出している一曲であり、何より踊れます。彼の個性が存分に発揮されている一曲でしょう。

DJ Snake(DJスネーク)

2011年頃からトラップ風な楽曲を手掛けるEDMプロデューサーはいましたが、世界的なブームを作り出すまでに至ったのは、DJ Snake(DJスネーク)、彼の仕業でしょう。

「Turn Down for What」

DJ Snake, Lil Jon – Turn Down for What

【タイトル】DJ Snake, Lil Jon – Turn Down for What (Official Video)

この衝撃的な楽曲は、過激でユニークなMVも相まって大ヒットしました。強力な重低音など、トラップらしい要素も取り入れつつ、彼の狂気が楽曲全体を支配し、この世界における唯一無二の楽曲に仕上がっています。

「Enzo」

DJ Snake, Sheck Wes – Enzo (Audio) ft. Offset, 21 Savage, Gucci Mane

【タイトル】DJ Snake, Sheck Wes – Enzo (Audio) ft. Offset, 21 Savage, Gucci Mane

この楽曲には、Migos(ミーゴス)、Offset(オフセット)、Sheck Wes(シェック・ウェス)、Gucci Mane(グッチ・メイン)といった、大物ラッパーが四人も参加した豪華な一曲。EDM界きっての大物であるDJ Snakeの、顔の広さを知らしめられます。

Yellow Claw(イエロークロウ)

Yellow Claw(イエロークロウ)は、Jim Aasgier(ジム・アウスゲイル)とNizzle(ニズル)の二人で構成されるオランダのDJユニット。MCを担当するBizzey(ビジー)というメンバーもいたのですが、家庭の時間を大切にするという理由で2016年に脱退しています。

「Shotgun ft. Rochelle」

Yellow Claw – Shotgun ft. Rochelle (Official Music Video)

【タイトル】Yellow Claw – Shotgun ft. Rochelle (Official Music Video)

彼らの名が広まるきっかけとなった楽曲で、彼ら一番の代表曲でしょう。Rochelle(ロッシェル)の綺麗で澄んだボーカルを展開していくことで、ドロップで鳴り響く特徴的なシンセがより特徴的に聞こえます。

「Both Of Us ft. STORi」

Yellow Claw – Both Of Us ft. STORi [Official Lyric Video]

【タイトル】Yellow Claw – Both Of Us ft. STORi [Official Lyric Video]

こちらも美しいボーカルを楽しめますが、美しさをそのままに継承したドロップが特徴的。前に進むようなパワーも感じさせられ、不安なときや落ち込んでいる時はこの曲から勇気が貰えそうです。

Baauer(バウアー)

Baauer(バウアー)はアメリカのプロデューサー。13歳という若さでエレクトロニック・ミュージックのプロデュースを始めています。

幼少時代は様々な国で過ごしていましたが、中でもイギリスに住んでいた頃に音楽的な影響を多く受けたそうです。現在はニューヨークを拠点に活躍しています。

「Harlem Shake」

Baauer – Harlem Shake [Official Audio]

【タイトル】Baauer – Harlem Shake [Official Audio]

インターネット・ミームになったことで爆発的ヒットを生み出し、Baauerの名を世界に知らしめた一曲。ユニークなサウンドや声ネタがトラップとの相性バッチリで、思わず踊りだしたくなる楽しい楽曲です。

Marshmello(マシュメロ)

日本でも大人気のEDMプロデューサー、Marshmello(マシュメロ)。数々の大ヒットを飛ばしており、代表曲の「Alone」は英語の歌詞にも関わらず、日本のフェスでも大合唱が起こります。可愛らしいアイコンが有名で、EDMといったらMarshmelloという方も多いのではないでしょうか。

 

「Keep it Mello ft. Omar LinX」

Marshmello – Keep it Mello ft. Omar LinX (Official Music Video)

【タイトル】Marshmello – Keep it Mello ft. Omar LinX (Official Music Video)

彼が手掛けたトラップの一つが「Keep it Mello ft. Omar LinX」。Omar LinX(オマール・リンクス)のラップに、Marshmelloらしい未来的で可愛らしいサウンドが化学反応を起こしたかのような一曲。ボーカルのピッチを落としたドロップが最高です。

ODESZA(オデッザ)

ODESZA(オデッザ)は、Harrison Mills(ハリソン・ミルス)とClayton Knight(クレイトン・ナイト)による二人組のEDMプロデューサー。2012年に彼らが西ワシントン大学を卒業する前に結成されました。

EDMブームの波に続けと、次々と現れるプロデューサーの中でも特に人気を集めるプロデューサーの2人。美しいメロディーとサウンドが彼らの武器です。

「Loyal」

ODESZA – Loyal

【タイトル】ODESZA – Loyal

彼らが手掛けたトラップの一つが「Loyal」。この曲は、Appleの「iPhone XS Max」のCMに使われたことで有名ですが、元々ライブで流されていた楽曲で、ファンの間では非常に人気のあった曲です。

民族的なボーカルサンプルやパーカッションなどとも非常に相性のいいトラップですが、この曲はそれらの中でもレベルの高い一曲です。

Masayoshi Iimori(マサヨシイイモリ)

Masayoshi Iimori(マサヨシイイモリ)は、埼玉在住のトラックメイカー。芸術家アイドルユニット、ナマコプリの楽曲のリミックスが国内外で話題を呼び、現在は世界中から注目される実力派トラックメイカーです。

世界中のレーベルから楽曲のリリースを行っており、著名EDMプロデューサー達との交流も多く見られます。YoutuberのアバンティーズやOfficial髭男dismの楽曲など、プロデューサーやリミキサーとしても活躍しており、幅広い方面から支持を得ています。

「Kickin’ Up」

Masayoshi Iimori – Kickin' Up (Official Full Stream)

【タイトル】Masayoshi Iimori – Kickin’ Up (Official Full Stream)

アメリカのカルフォルニアのレーベル、Mad Decentからリリースされた一曲。最初のドロップは4つ打ちで展開し、二回目でトラップらしいドロップになる展開が熱いです。シンセの音作りのレベルが非常に高く、脳みそを惑わせるような感覚に陥ります。

「Booze」

Masayoshi Iimori – Booze [Official Streem]

【タイトル】Masayoshi Iimori – Booze [Official Streem]

Masayoshi Iimoriの魅力として幻惑的な雰囲気を感じさせる曲作りがあります。この曲では少し奇妙な声ネタと、こもって聞こえるベースが幻惑的な感覚を引き起こしています。おもわずトリップしてしまいそうになります。

Fellsius(フェルシウス)

Fellsius(フェルシウス)は、神奈川県川崎市に在住する若手トラックメイカー。Skrillex(スクリレックス)やDiplo(ディプロ)を始めとした、名だたるEDMプロデューサーが支持をする東京のレーベル、TREKKIE TRAXに所属しています。

「30hz」

Fellsius – 30hz

【タイトル】Fellsius – 30hz

Fellsiusが手掛けたこのトラップは、従来の枠組みに囚われない落ち着いたスタイルで、醸し出す雰囲気はため息が出るほどの素晴らしさです。

KSUKE(ケイスケ)

KSUKE(ケイスケ)は世界を股にかける日本の人気DJで、ロックバンドのマキシマム ザ ホルモンによるフランチャイズ企画により生まれたロックバンド、コロナナモレモモ(マキシマム ザ ホルモン2号店)のメンバーとしても知られています。

KSUKEのまず目に付く特徴といえば、その甘いマスクでしょう。女性のファンが非常に多く見られます。

「Serious?」

Serious?

【タイトル】Serious?

KSUKEは幼少期からゲーム音楽の影響を受け育っています。その一つがコナミの音楽ゲーム、beatmania IIDXであり、念願叶って収録されたのがこの一曲。

クレイジーな声ネタが非常にキャッチーです。特に、「マジで?」という声ネタが印象的。また、重低音ベースの迫力は度肝を抜かれる重厚さで、是非一度ゲームセンターに置いてある筐体のスピーカーから感じてもらいたいです。

ヒップホップのトラップ(TRAP)の人気アーティスト/おすすめ曲3選

ここまではEDMのトラップのアーティストを紹介してきましたが、ヒップホップのトラップのアーティストを知ることにより更に理解が深められます。

この項目では人気アーティストやそのオススメ楽曲をご紹介しますので、是非参考にしていただければと思います。

T.I.(ティーアイ)

1990年代よりトラップは存在していましたが、トラップらしい特徴は薬物のことを歌うリリックぐらいです。

2000年代から現在のトラップらしい特徴を持った楽曲が現れ始めました。その楽曲を手掛けた先駆者的なアーティストの一人がT.I.(ティーアイ)。彼が2003年に発表したアルバムは、その名も「Trap Muzik」。

「Rubber Band Man」

T.I. – Rubber Band Man (No Skit) [Explicit]

【タイトル】T.I. – Rubber Band Man (No Skit) [Explicit]

「Trap Muzik」に収録される楽曲の一つ、Rubber Band Man。既にトラップ的な楽曲の構成が完成されています。

Drake(ドレイク)

アメリカで絶大的な人気を誇るラッパー、Drake(ドレイク)。彼は2016年にリリースされたアルバム「Views」においてトラップのサウンドを追求し、トラップの人気を後押しする結果となりました。

「Hotline Bling」

Drake – Hotline Bling

【タイトル】Drake – Hotline Bling

トラップのビートに乗る切なげなボーカルが、なんともいえない独特の雰囲気を作り出す名曲。ベースやキックの低音が、より心臓の鼓動を強いものにしてくれるような感覚があります。

Rae Sremmurd(レイ・シュリマー)

2016年以降、トラップはよりドラムやベースが重厚な楽曲が中心となっていきます。その渦中にあったアーティストがRae Sremmurd(レイ・シュリマー)。Swae Lee(スウェイ・リー)とSlim Jxmmi(スリム・ジミー)によるアメリカの大人気ラップユニットで、2人は実際の兄弟です。

「Black Beatles ft. Gucci Mane」

Rae Sremmurd – Black Beatles ft. Gucci Mane (Official Video)

【タイトル】Rae Sremmurd – Black Beatles ft. Gucci Mane (Official Video)

アメリカのラッパー、Gucci Mane(グッチ・メイン)と2人が組んで発表された一曲。太くこもったベースは現在のそれに通じるものがあります。

まとめ

今回はEDMの大人気ジャンルの一つ、TRAP(トラップ)についてご紹介しました。

NGHTMRE(ナイトメア)やYellow Claw(イエロークロウ)を始めとする人気アーティストから、Masayoshi Iimori(マサヨシイイモリ)などの通向けなアーティストまで、個性豊かなアーティストが大勢活躍しています。お気に入りのアーティストは見つかりましたでしょうか。

また、EDMのトラップの起源のヒップホップのトラップを知ることで、よりトラップのことが好きになるはずです。

世界中でプレイされるトラップですが、日本でもそれは変わりません。フェスやクラブに足を運んでトラップを楽しんでください。

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