ダンスポップとは
ダンスポップはEDMのサウンドにポップの要素を加えた音楽です。ダンスポップは多くのDJが音楽プロデューサーやクリエイターとして活躍始めた頃からよく聞かれるようになった言葉となっています。
EDMのジャンルの一つ
ダンスポップはEDMの1つになります。有名DJで言えば、Marshmello(マシュメロ)やMartin Garrix(マーティン・ギャリックス)が挙げられ、この2人は大物シンガーたちとコラボすることが多くなっています。
これからより多くのDJが多くのシンガーとコラボする機会が増えることが予想されますので、ますます注目を浴びるジャンルということは間違いありません。
ダンスポップの特徴は?
ダンスポップの特徴は3つ挙げられます。1つ目はポップなEDMであるということやポップシンガーとDJがコラボする機会が多いということ、他ジャンルのアーティストもダンスポップの要素を取り入れようということです。
ここでは特徴を1つずつ解説していきます。
ポップなEDM
ダンスポップの特徴の1つ目はサウンドがポップという点です。そのためビッグルームやバウンスなど他のEDMのジャンルと比較すると曲調がゆっくりとした印象を受ける方も多いと思います。
曲調がゆっくりということでEDMに抵抗があるという方でも聞きやすい音楽という点も大きな特徴です。
ポップシンガーとDJのコラボレーション
ダンスポップはポップシンガーとのコラボレーションが非常に多いです。後程紹介しますが、Marshmello(マシュメロ)やZedd(ゼッド)はSelena Gomez(セリーナ・ゴメス)など入り中のポップシンガーとのコラボレーションが多いです。
また、大物ポップシンガーであるJustin Bieber(ジャスティン・ビーバー)も近年はこのダンスポップEDMの要素を曲に取り入れるアーティストも増えています。
他ジャンルのアーティストがEDMサウンドを取り込み
ダンスポップは人気のサウンドであり、EDM以外にも多くのジャンルのアーティストがダンスポップの要素を取り入れています。
Linkin Park(リンキンパーク)やColdplya(コールドプレー)のロックミュージシャンもダンスポップの音楽を取り入れていますし、ヒップホップのアーティストも一部ダンスポップを取り入れている方もいます。
ダンスポップは様々な方から注目を浴びる人気のジャンルになりつつあります。
ポップシンガーとのコラボレーションのダンスポップおすすめ
先ほどポップシンガーとのコラボレーションが多い点を紹介しましたが、ここでは具体的なおすすめ曲を紹介していきます。
ダンスポップをこれから楽しみたいと考えている方の参考になれば幸いです。
Marshmello (マシュメロ)とは?
Marshmello (マシュメロ)はマシュマロをモチーフにしたマスクを被っていることで有名です。そのため、Marshmello (マシュメロ)の中の人はどんな方なのか一切情報がありません。
世界中で大人気のDJとなっており、ULTRAなどの大きなフェスでプレイすることもありますが、Marshmello (マシュメロ)は音楽プロデューサーとしても有名です。
DJとしてだけでなく、プロデューサーとしてこれからMarshmello (マシュメロ)がどんな音楽を作るのかも注目ですよね。
Marshmello(マシュメロ)「Woleves」
【タイトル】Selena Gomez, Marshmello – Wolves (Official Music Video)
インスタグラマーとしても大人気のSelena Gomez(セリーナ・ゴメス)とコラボレーションをしたこの曲。サビのテンポが高く、魅力的な一曲ですね。
Marshmello (マシュメロ)「FRIENDS」
【タイトル】Marshmello & Anne-Marie – FRIENDS (Music Video) *OFFICIAL FRIENDZONE ANTHEM*
Anne-Marie(アンネ・マリエ)とコラボしたこの曲。ダンスポップらしいリズムで曲調は統一されています。PVも面白いので是非一度視聴してみて下さい。
Marshmello (マシュメロ)「Silence」
【タイトル】Marshmello (マシュメロ)「Silence」
Khalid(カリッド)とコラボしたこの曲は歌詞も特徴的な内容となっています。サビに向かう際のメロディーはタイトルにもなっている「Silence」を連想させます。
Martin Garrix(マーティン・ギャリックス)とは?
Martin Garrix(マーティン・ギャリックス)は現在世界で人気No.1のDJとなっています。10代の頃に発表した「Animals」は世界に衝撃を与え、その後発表した音楽は次々と大ヒットを記録。現在では世界最大のEDMフェスであるTomorrowlandでも大トリを務める大人気DJです。
DJになろうと思ったきっかけは同じオランダ出身のTiesto(ティエスト)がアテネオリンピックのオープニングセレモニーで披露したパフォーマンスに感銘を受けたことがきっかけとのこと。
これからもMartin Garrix(マーティン・ギャリックス)の活躍に要注目です。
Martin Garrix(マーティン・ギャリックス)「Scared To Be Lonely」
【タイトル】Martin Garrix & Dua Lipa – Scared To Be Lonely (Official Video)
後程紹介するイギリスのシンガーソングライターDua Lipa(デュア・リパ)とのコラボ曲です。この曲はリミックスも多く、世界中のクラブなどでプレイされています。
Martin Garrix(マーティン・ギャリックス) 「There For You」
【タイトル】Martin Garrix & Troye Sivan – There For You (Official Video)
ポップな曲調が特徴のこの曲はMartin Garrix(マーティン・ギャリックス)の代表的な音楽となっています。サビの部分は一度聞くとクセになってしまうような音程ですよね。
Zedd(ゼッド)とは?
Zedd(ゼッド)は日本でも大人気のDJであり、ヒット曲を次々と生み出しています。最近では「Stay」や「The Middle」といった曲が世界的に大ヒットとなっています。DJとしてだけでなく、音楽プロデューサーとしても活躍しており、かつてはAriana Grande(アリアナ・グランデ)の楽曲を手掛けたこともあります。
Zedd(ゼッド)「Stay」
【タイトル】Zedd, Alessia Cara – Stay (Official Lyric Video)
Zedd(ゼッド)の音楽は人気曲が非常に多いです。Alessia Cara(アレシア・カーラ)とコラボしたこの曲は2017年に発表された曲の中でもトップクラスの人気を誇りました。
Zedd(ゼッド)「The Middle」
【タイトル】Zedd, Maren Morris, Grey – The Middle (Official Music Video)
「The Middle」もポップなサウンドが持ち味の楽曲です。近年のZedd(ゼッド)はダンスポプのジャンルに力を入れて活動しており、今後も名曲が次々と生まれる予感がします。
ラテン系ダンスポップおすすめ
ダンスポップはポップアーティストの音楽だけでなく、ラテン系の音楽とも相性が良いです。ラテン系のにぎやかな曲にEDMの要素が加わることで、盛り上がる音楽となることは間違いないですよね。
ここでは代表的なラテン系ダンスポップの紹介をしていきます。
ANITTA(アニータ)とは?
ANITTA(アニータ)はブラジル出身のラテン系シンガーで、世界中で人気となっています。音楽の分野で大活躍しているのはもちろんですが、Instagramのフォロワー数は2850万人となっており、本人は「私には、スペイン語とポルトガル語の橋渡しをして、両者をポップスでつなくという使命がある」と述べており、発信者としても強い影響力を持ちます。
ビルボードSNSで世界的に影響力のあるアーティストでは15位にランクイン。これはレディ・ガガやビヨンセよりも上位です。
ANITTA(アニータ)「Sua Cara」
【タイトル】Major Lazer – Sua Cara (Feat. Anitta & Pabllo Vittar) (Official Music Video)
PVが印象的な曲ですが、この曲にはANITTA(アニータ)の魅力が詰まっています。サビはラテン系の音楽の要素が強くなっており、乗りやすい音楽です。
J.BALVIN(Jバルヴィン)とは?
J.BALVIN(Jバルヴィン)はコロンビア出身のレゲトン、ラテン・ポップシンガーです。17歳の時にアメリカに移住し、10年間コロンビアとアメリカという2つの国を股にかけながら自身のスタイルを確立しました。
全世界で有名になり始めたのは2015年。「Ay Vamos」で全米ビルボードのホット・ラテン・チャートで1位を獲得。その年のビルボード・ラテン・ミュージック・アワードでは13部門でノミネートを受け世界的アーティストの地位を確立しました。
J.BALVIN(Jバルヴィン)「Machika」
【タイトル】J. Balvin, Jeon, Anitta – Machika
歌詞はスペイン語となっており、ラテン系の音楽の象徴的な曲となっています。ANITTA(アニータ)もこの曲に参加しており、豪華なメンバーが話題です。
J.BALVIN(Jバルヴィン)「Mi Gente」
【タイトル】J Balvin, Willy William – Mi Gente (Official Video)
Youtubeの再生回数は25億再生を超える大人気曲です。メロディーが独特であり、聞いたことがあるという方も多いはず。J.BALVIN(Jバルヴィン)最大のヒット曲です。
J.BALVIN(Jバルヴィン)「Hey Ma」
【タイトル】Pitbull & J Balvin – Hey Ma ft Camila Cabello (Spanish Version | The Fate of the Furious: The Album)
PVからもラテンの雰囲気が伝わってくる曲となっています。ワイルド・スピードの映画でも使われた曲となっており、一躍有名になりました。
ヒップホップやロック界のダンスポップおすすめ
おすすめ曲の最後にヒップホップやロック界でダンスポップの要素を取り入れている音楽を紹介します。ヒップホップやロック界とEDMは相性がそこまで良くないのではと考える方も多いかもしれません。
しかし、意外にもダンスポップは上記の2ジャンルと合わせてもマッチします。
LINKIN PARK(リンキン・パーク)とは?
LINKIN PARK(リンキン・パーク)は2000年代を代表するロックバンドグループです。メンバーの中には日系米国人の父を持つマイク・シノダがおり、何度も来日をしています。日本でも絶大な人気を誇り、ヘヴィでハードなサウンドをバックにラップやスクラッチ、ニューメタルを織り交ぜるミクスチャー・ロックバンドとしての地位を確立しています。
そんなLINKIN PARK(リンキン・パーク)もダンスポップの要素を取り入れているというのは衝撃的ですよね。
LINKIN PARK(リンキン・パーク)「Heavy」
【タイトル】Heavy (Official Video) – Linkin Park (feat. Kiiara)
ダンスポップの中でも激しさは大分抑えられている音楽となっています。歌声が非常に綺麗であり、聞きやすい音楽です。
LINKIN PARK(リンキン・パーク)「Darker Than The Lighy That Never Bleeds」
【タイトル】Steve Aoki feat. Linkin Park – Darker Than Blood (Official Video)
この曲については、人気DJであるSteve Aoki(スティーブ・アオキ)も携わっています。そのため、フェスやクラブでも聞く機会が多い曲です。
COLDPLAY(コールドプレイ)とは?
COLDPLAY(コールドプレイ)は大人気のロックバンドです。「Viva La Vida」で大ヒットを記録し、その後徐々に音楽にEDMの要素を取り入れ始めました。近年ではThe Chainsmokers(ザ・チェインスモーカーズ)とコラボした楽曲である「Something Just Like This」など多くのヒット曲をダンスポップのジャンルから排出しています。
昨年他界したAvicii(アヴィーチー)とも交友が深く、2019年に発表された楽曲「Heaven」ではヴォーカルを務めています。
COLDPLAY(コールドプレイ)はこれからもダンスポップで多くの名曲を生み出すのではという期待が高いです。
COLDPLAY(コールドプレイ)「A Sky Full Of Stars」
【タイトル】Coldplay – A Sky Full Of Stars (Official Video)
ポップなEDMメロディーが印象的なこの曲。サビの部分での盛り上がりが印象的で、COLDPLAY(コールドプレイ)の代表曲となっています。
COLDPLAY(コールドプレイ)「Somethin Just Like This」
【タイトル】The Chainsmokers & Coldplay – Something Just Like This (Lyric)
The Chainsmokers(ザ・チェインスモーカーズ)とコラボしたこの曲は大ヒットとなりました。COLDPLAY(コールドプレイ)のライブにThe Chainsmokers(ザ・チェインスモーカーズ)が参加するなど当時は大きな盛り上がりを見せています。
BRUNO MARS (ブルーノマーズ)とは?
BRUNO MARS (ブルーノマーズ)はハワイのホノルル出身のアーティストです。父親がブルックリンの出身、母親がフィリピン出身の音楽一家で育ったことから早くにその才能を開花させます。2010年に「Just the Way You Are」と「grande」を発表すると年間シングル売上ランキングの1位と2位を独占。
その後も次々とヒット曲を生み出し、現在ではグラミー賞11回受賞、ギネス記録を2つ獲得しています。
「一晩で最も多くのグラミー賞を獲得したアーティスト」として、これからもますますの活躍が期待されます。
BRUNO MARS 「Versace on The Floor」
【タイトル】Bruno Mars – Versace on the Floor (Official Video)
大人気歌手であるBRUNO MARS(ブルーノ・マーズ)の曲の中にもダンスポップの要素は取り入れられています。彼の綺麗な歌声と相性の良い曲となっていますよね。
BRUNO MARS 「Finesse」
【タイトル】uno Mars – Finesse (Remix) (feat. Cardi B] [Official Video]
ヒップホップの要素も強いこの曲は世界中で大人気となりました。ダンスポップのテンポが歌とフィットしており、思わず踊り出しそうになりますよね。
DUA LIPA(デュア・リパ)とは?
DUA LIPA(デュア・リパ)はイギリスの女性シンガーソングライターであり、ファッションモデルとしても活躍しています。UKポップシンガーとして大注目を浴びている彼女は日本でも大人気。2018年には来日単独公演を行うなどファンが非常に多い点が特徴です。
DUA LIPA(デュア・リパ)「New Rules」
【タイトル】Dua Lipa – New Rules (Official Music Video)
イギリスを代表するシンガーであるDUA LIPA(デュア・リパ)最大のヒット曲です。サビのEDMが強調されている楽曲となっています。
DUA LIPA(デュア・リパ)「One Kiss」
【タイトル】Calvin Harris, Dua Lipa – One Kiss (Official Video)
Calvin Harris(カルヴィン・ハリス)とコラボしているこの曲はどこか昔の音楽のテイストを感じます。現在のEDMシーンを象徴する音楽です。
まとめ
この記事ではEDMのジャンルの一つであるダンスポップについて解説してきました。
ダンスポップは近年広がりを見せているジャンルとなっており、Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー)などのポップミュージシャンも自身の楽曲に取り入れいてます。
また、ダンスポップはEDMの領域に止まらず、ラテン系の音楽やヒップホップ、ロック界にも影響を与えている要注目の音楽なのです。
EDMを聞いているという日本人はまだまだ多くありませんが、ダンスポップのリズムは日本人とも相性が良く、これから国内でも人気を集めるかもしれません。
この記事がダンスポップについて気になっていたという方の参考になれば幸いです。