nina kraviz (ニーナ・クラヴィッツ)をご存知でしょうか?
現在最も勢いのあるDJとして活躍しており、世界No.1フィメールDJとの呼び声も高いテクノシーンの重要人物です。
世界中の大型フェスやクラブイベント、また配信サイトでのプレイ動画が人気を集めており、華のあるプレイスタイルが話題を集めています。
今回はそんなニーナクラヴィッツについて詳しく掘り下げて行きます。
nina kraviz(ニーナ・クラヴィッツ)とは?
ニーナクラヴィッツは、端麗な容姿とハイセンスな選曲を持ち味をとして世界で最もブッキングが難しいDJと言われるほどの人気を博しています。
大の親日家でもあり、日本のアーティストとも多くコラボし、来日経験も豊富です。
テクノを主軸にあらゆるテイストをクロスオーバーさせる選曲で、テクノシーンのカリスマDJとして名を馳せています。
自身で楽曲も制作しており、本格的なテクノサウンドが魅力的です。
そんなニーナクラヴィッツの詳しいプロフィールについて紹介していきます。
nina kraviz(ニーナ・クラヴィッツ)の本名
ニーナクラヴィッツは、本名をNina Kravitzと表記します。
ロシア語での表記ではНина Кравицです。
アーティスト名ではnina kravizとなり、本名の中からtを省略した名義を使用しています。
nina kraviz(ニーナ・クラヴィッツ)の生年月日
ニーナクラヴィッツの生年月日は非公開となっています。
Wikipediaでは1981年10月15日と紹介されていますが、1987年10月という情報もあるなど正確な情報は公表されていません。
30代であることは確かなようです。
nina kraviz(ニーナ・クラヴィッツ)の出身地
ニーナクラヴィッツはロシアのイルクーツク出身です。
シベリア地方に存在する都市で、JAZZが流行していた街で生まれ育ちました。
ロシアを拠点に音楽性に磨きをかけ、オーストラリア、メルボルンへの留学も行っています。
nina kraviz(ニーナ・クラヴィッツ)の学歴
ニーナクラヴィッツはRed Bull Music Academy出身です。
VISAの関係で当初のシアトルではなくメルボルンのアカデミーに入学しました。
また才色兼備なDJとしても知られており、学業面でも優秀な成績を収めています。
nina kraviz(ニーナ・クラヴィッツ)の活動期間
音楽的な活動をスタートさせたのは2005年頃からとなり、アーティストとして有名となったのが2008年頃となります。
現在でも一線での活動を継続させており、今後の出演イベントなどについても多く決定しています。
才色兼備なnina kravizに世界が虜!
ニーナクラヴィッツは音楽活動を行う前に様々な職業を経験してきました。
才色兼備なDJとして人気が高く、華やかな経歴も自身のアーティストとしての持ち味となっています。
現在ではNo.1フィメールDJとしての呼び声が上がるほどの人気を獲得していますが、確実な実力と努力を積み上げてきた賜物です。
レコードショップでは長時間試聴に費やすなど音楽収集に没頭する時間も多く、レーベル運営を行いながらも毎週世界中でDJ活動を行うなど多忙な日々を送っています。
そんなニーナクラヴィッツのこれまでの経歴について詳しく迫っていきます。
前職は歯医者・モデル・ジャーナリストなど
ニーナクラヴィッツは音楽活動を行う前に地元でラジオの司会やジャーナリスト、ファン雑誌の制作など多彩な活動を行ってきました。
特筆すべきは歯科医学の博士号を取得していることで、歯医者としての経歴を持つ点です。
医学大学に通う学費を捻出するため、仕事を3件掛け持ちして学校に通っていました。
アート雑誌で音楽の記事なども手掛けていたりと、多忙な日々は学生時代からでした。
母親が英語教師でもあり、自身も語学には堪能でありながら、モデルとしても活躍するほどの端正なルックスとまさに才色兼備の名にふさわしい経歴を持っています。
下積みを経て2007年にインディーズデビュー
Red Bull Music Academy入校後、在学中にデモ音源を制作します。
イギリスのDJでもあるGreg Wilsonにデモ音源を送ったところ、Gregがこれを気に入りインディーズデビューを果たすことになります。
また2008年までは歯科医として仕事を行いながら、週末はモスクワのクラブでレギュラーとしてDJを行うなどの下積み時代を経験してきました。
またそんな多忙な日々でありながらも楽曲制作や楽曲収集も欠かさないなど、音楽に対して本気で取り組む姿勢が認められて行きます。
その後も継続的に同レーベルから楽曲のリリースを行いました。
2012年「Nina Kraviz」でメジャーデビュー!
2012年に、自身のアーティスト名を冠したデビューアルバム「Nina Kraviz」を制作し、レーベルRekidzからリリースすることでメジャーデビューを果たしました。
深みのあるテクノを主体とした14曲構成のアルバムです。
ディープでVogueの雰囲気を取り入れたヒット曲「Ghetto Kraviz」も収録されており、その妖艶な世界観が魅力的な音楽性で、自身の知名度を高めました。
当該アルバムは「ロシアンハウスの金字塔」として、オンラインエレクトリックミュージックマガジンRAで紹介されるなど、多方面で話題性を集めています。
デビューアルバムがDJ Mag「Albums of the Year」で2位
デビューアルバム「Nina Kraviz」は権威あるDJランキングDJ Magにおいて「Albums of the Year」で2位にランクインしました。
これによってプロデューサーとしての確かな実力を証明し、その後の活躍と不動の人気を得るまでに繋がっていきます。
ディープハウスやシカゴハウスに影響を受けながらも、広義でのテクノトラックとしての解釈を取り入れたサウンドはこれまでにはなかったスタイルとして認められました。
DJだけでなく、楽曲の面でも他のDJとは一線を画した成功を収め、音楽性に対するディレクションも確立されていきました。
2014年 Beatportが選ぶ「DJ OF THE YEAR」を受賞
ダンスミュージックのデジタル配信サイトとして大手のBeatportでは、2014年に「DJ OF THE YEAR」としてニーナクラヴィッツが受賞しました。
確かなスキルと人気を併せ持つDJに送られる賞となっており、その実力も世に認められます。
既に世界で成功している多くのDJを抑えての受賞ということは当時話題となり、エレクトロニックミュージック界での名誉ある賞によってブッキングも急増しました。
名実ともに世界有数の知名度を誇るDJ兼アーティストとして、この年よりさらに大きく飛躍するようになり、世界でのイベント出演も急増していきます。
nina kraviz(ニーナ・クラヴィッツ)のレーベル「трип」と「Galaxiid」
ニーナクラヴィッツは、自身が思い描くビジョンにマッチするようなレーベルを求めていましたが、結果的に自身で2つのレーベルを立ち上げました。
またこの際、同じ考えや方向性を持ったアーティストが、家族のような絆を持てることを意識して設立したと語っています。
「трип」(トリップ)は、ビジュアルアートや音楽などを繋げたいという思いを込めたレーベルで、2014年から始動させました。
BPMやジャンル、流行に拘らないスタイルでストーリー性を大事にした音楽を提供してます。
2017年にサブレーベルとして設立した「Galaxiid」では、よりサイケデリックなサウンドに特化したサウンドを提供しています。
2015年 Mixmag「THE BEST RECORD LABEL OF 2015」受賞
レーベル「трип」は、世界配信を行っているダンスミュージックメディアMixmagにおいて、2015年の「THE BEST RECORD LABEL OF 2015」を受賞しました。
これによりアーティスト、DJだけではなく、レーベルオーナーとしてもエレクトロニックミュージックシーンを牽引する存在感を示す事になります。
また当該レーベルのレーベルツアーとして来日も果たしており、ニーナクラヴィッツ主宰ということで人気を獲得しています。
日本人アーティストDJ Sodeyamaと契約中
「трип」では、90年代より活動を行っている日本のテクノアーティストDJ Sodeyamaとも契約を交わし、リリースを行っています。
ツアーに同行することもあるなど親交を深めており、DJ Sodeyamaは自身でも「Arpa Records」レーベルを運営しながらも日本での「трип」の認知度を高める一端を担っています。
ロシアと日本のテクノシーンを牽引している最重要人物として、国際的な活動の架け橋にもなっており、ヨーロッパツアーでの共演を始めとして多くのフォロワーを獲得しています。
日本のファンにも支持される美人フィメールDJ
日本のイベントにもこれまで多く出演しており、その都度ファン層を拡大しています。
お菓子をつまみながらDJする姿がかわいい、煙草を吸う姿が魅力的と話題になるなど、ルックスに関して話題に上がることは多いです。
しかしながら卓越したミックスワークと選曲センスなど、実力面での評価も高いことが特に支持されている理由となっています。
DJとしては緻密に計算されたストーリーとディープなスタイル、レコードとCDJを駆使した繊細な音楽性が魅力的で、現在も年々人気を高めているアーティストです。
そんなニーナクラヴィッツのこれまでの賞歴や来歴についても紹介していきます。
Clubberiaの「ARTIST AWARD」で2年連続首位
日本国内の大手クラブ系サイトClubberia(クラベリア)において2014年、2015年と2年連続で「ARTIST AWARD」首位を獲得しています。
Clubberiaでは特に現場で人気のあるDJに対してアプローチしていくことが多く、この受賞によって国内での知名度も高まる事になりました。
集計はアーティストページのビュー数や、読者投票、ニュース掲載数など総合的に評価し、選出されます。
2016年でも2位を獲得しており、人気は継続しています。
2014年にはジャパンツアーを実現
2014年の5月にはジャパンツアーを実現し、大阪、名古屋、東京を巡りプレイを披露しました。
以前にも来日経験がありますが、2014年のツアーを機に毎年のようにジャパンツアーを敢行するなど精力的な活動を続けています。
2015年には大阪、高知、旭川、名古屋、東京の5都市を周るツアーを、2016年にはレーベルメイトとのジャパンツアーとして岡山、東京、大阪を巡っています。
またその翌年にも来日して大型フェスティバルに参加するなど、日本のシーンを席巻しています。
2015年に京都で着物姿のDJパフォーマンスを披露
2015年に京都の世界遺産、二条城で開催された「琳派400年記念祭 アートアクアリウム城 〜京都・金魚の舞〜」でDJパフォーマンスを披露しています。
着物姿のニーナクラヴィッツによるディープな選曲と、大衆演劇団・劇団荒城を代表する荒城蘭太郎による「花魁の舞」とのコラボレーションなど、神秘的な空間を演出しました。
アートアクアリウムでの様子では動画サイトでも取り上げられており、当時の雰囲気を視聴することができます。
同年に「PARTY AWARD」で年間第1位&2位
2015年のゴールデンウィーク中に開催された渋谷WOMBでのイベント、12月に開催された代官山Airのイベントにそれぞれニーナクラヴィッツが出演しました。
上記2つのイベントは、Clubberiaの選出する盛り上がったパーティーに送られる賞「PARTY AWARD」において、数あるイベントを抑えて年間1位、2位を受賞しました。
当日のパーティーも多くの動員数と盛り上がりを見せており、日本国内でも人気が高いことを証明しています。
2018年「ULTRA JAPAN」に初出演!
2018年の9月には「ULTRA JAPAN」に初出演を果たしました。
大型野外フェスティバルとしては日本国内でも最も規模が大きく、EDM系アーティストがひしめく中で本格的なテクノDJの起用としても話題を集めました。
元より人気の高まっていた頃であったニーナクラヴィッツのプレイスタイルは、異質ながらもしっかりとファンの心を掴み大成功を収めています。
また海外の大型野外フェスティバルにも数多く出演しており、よりディープなスタイルが受け入れられるようになったシーンにおいて需要を高めています。
nina kraviz(ニーナ・クラヴィッツ)の代表曲
深みのあるサウンドと卓越した構成能力が魅力的なニーナクラヴィッツ。
DJとしてもアーティストとしても独自性の高いスタイルを貫いています。
そんな彼女自身が手掛けた楽曲の中での有名曲、代表曲について紹介していきます。
Ghetto Kraviz
オールドスクール80’sの雰囲気を醸し出しすエレクトロトラックで、MVのVogueダンスやクールな女性ボーカルが魅力的な自身を代表する曲です。
ニーナクラヴィッツの名前を世に示した楽曲として、源流ともなる作品となっています。
I’m Week
ダークな雰囲気とノイジーなテクノサウンド、妖艶な女性ボーカルが不思議な世界観を醸し出している楽曲です。
音楽性に陶酔できるような深みのある楽曲で、ニーナクラヴィッツ自身のスタイルを全面に押し出した内容となっています。
Pain In The Ass
80年代のLOFTやディープハウスへの影響を受けたトラックで、2012年にリリースされたテックトラックです。
タイトなハウスのリズムトラックに語り口調の女性ボーカルが特徴的なニーナクラヴィッツの中でも人気の高い曲です。
I’m Gonna Get You
グルーヴィーなベースラインとボーカルハウスのスタイルが特徴的な2009年リリースの楽曲です。
テクノ特有の硬質なムード感とウィスパーボイスのボーカルが浮遊感のあるサウンドを産み出しており、旧作の中でも人気の楽曲となっています。
Pochuvstvui
アシッドテクノスタイルに回帰した作風で、独特のボーカルサンプリングセンスが光る2017年リリースの楽曲です。
テクノ本来のBPMの早さとループの持つ魅力に特化した作品として、年式の新しい中でも人気の高い楽曲となっています。
nina kraviz(ニーナ・クラヴィッツ)販売した楽曲一覧
シングル
Amok (2007) MySpaceRocket feat. Nina Kraviz
Pain In The Ass (2009)
First Time EP (2009)
Hotter Than July / Sun (2009) feat. Efdemin
I’m Week (2010)
Ghetto Kraviz (2011)
Aus (2012)
Choices (2012)
Taxi Talk (2012)
Mr Jones (2013)
Pochuvstvui (2017)
TRP ADE PT 1 (2017)
TRP ADE 2018 PT2 (2018)
Feel My Butterfly (2019) feat. Parris Mitchell
アルバム
Nina Kraviz (2012)
The Remixes (2015)
RA.EX235:Nina Kraviz (2015)
【DJ MIXES ALBUM】
Hi-Brow Dance (2006)
RA.296 (2012)
Mister Jones (2013)
DJ-Kicks (2015)
Fabric 91 (2016)
nina kraviz(ニーナ・クラヴィッツ)の来日情報
2019年の1月にも来日し、DJプレイを披露しているニーナクラヴィッツの来日情報についてまとめていきます。
今後の出演情報
現在日本での出演情報は確定していません。
2019年夏はヨーロッパを中心としたツアーが組まれています。
今後の日本での出演情報に関しては、
Nina Kraviz Official Twitter アカウント
https://twitter.com/ninakraviz
Nina Kraviz Resident Advisor DJスケジュール
https://jp.residentadvisor.net/dj/ninakraviz
から確認することができます。
2018年までの出演情報
2013年4月27日「Arpa Showcase 11 feat. Nina Kraviz」@Womb,Tokyo
2013年4月29日「舞音楽祭 2013」@Osaka
2015年12月4日「アートアクアリウム城」@Kyoto
2017年7月29日「Fuji Rock Festival ‘17」@Niigata
2018年9月17日「ULTRA JAPAN 2018」@Odaiba, Tokyo
まとめ
最もブッキングの難しいDJとして現在も世界各地でプレイを披露しているニーナクラヴィッツ。
世界的にもダウナーでディープなダンスミュージックが流行していることから、彼女のようなスタイルは今後も多くのシーンで起用されることが想像できます。
アーティスト、DJ、レーベルオーナーなど多忙な日々を送る彼女の今後の活躍にも目が離せません。